めげないしょげない諦めない何があっても泣いちゃダメ12 ページ12
『男曰く、自慰の回数が見える呪い だそうです』
じい?爺?辞意ジイじ…自慰?
「じっ…!?」
自慰ってアレだろ?自らを慰めるって書くやつだろ?
『どうやら男はAさんに陶酔していたようで自らの愛を示す為にこの呪いをかけたそうですよ。』
な ん で だ よ
もっとマシな方法あるっしょ。
「効果はどのぐらいでしょうか…その、何時間ほどで解除になりますでしょうか…」
兎にも角にもまずはこれを知っておかねば。
『それが…少々問題が発生しましてこれ以上の情報が聞き出せない状況なんですよ』
模部さんは困ったように言った。
聞き出せない?口を割らないのか?もしや逃げ出したか?
「何かあったんですか?」
『いや、そこまで大した問題では無いんですけどね、先程五条悟さんがいらして犯人ボコっちゃったんですよ。んで、今犯人気絶してるんで何も聞き出せない状況って訳です。』
「大問題じゃないすか!」
『まぁそういう事なんで頑張ってください』
切れた。
まじか〜まじなのか〜そうか〜…
私は溜息をつきながら先輩にスマホを返した。
『ツナ?』
「すみません先輩。大丈夫じゃないけど大丈夫です。少しの間そっとしておいて下さい。」
すると狗巻先輩は暫く心配そうに私を見つめたがすぐに しゃけ と言ってくれた。
目を閉じて心を落ち着けよう。もう何が何だかわけがわからないよ。
ここでようやく私はスルーしていた事を思い出した。
狗巻先輩の数字〈175〉だったな?
いやいや、いや!普通だろ!普通やん!狗巻先輩にだって色欲ぐらいはあるよ!うん!なんなら0の方がおかしいやん!175やで!?今までにそんぐらいって事やろ!?
待ってちょっと少なくないか?いやそのくらいか?
うーん。その辺私詳しくないからわからんけどこの事は忘れよう。
私はそっと意識を手放した。
ゆっさゆっさと揺すられる感覚で目が覚めた。
『すじこー』
狗巻先輩…眠いんすけど…今何時っすか
「おはようございます狗巻先輩」
すると先輩はぴっと窓の外を指さした。
見てみると外はもう日が登っていて快晴である。
そして広がる青空の下には
「京都だぁぁーー!!!!」
眠気なんて一瞬で吹き飛ぶほどの京都が広がっていた。
やけにカクカクしてて曲がり角だらけの街並み!
所々に見える寺や神社!
何か知らんが古そうな建物!
何か知らんが古そうな橋!
ついに京都に来た。そう実感するには十分すぎるほどにそこは京都だった。
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善良(ぜんら)(プロフ) - 続編公開しました (2022年5月14日 18時) (レス) id: 130d797b81 (このIDを非表示/違反報告)
わらび餅 - 続編のパスワード教えて貰えませんか? (2022年3月21日 16時) (レス) id: f998eec890 (このIDを非表示/違反報告)
友希那(すぐるっちの恋人) - 続編パスワード教えてくれませんか? (2022年1月31日 22時) (レス) @page27 id: 63dcc81372 (このIDを非表示/違反報告)
nana(プロフ) - すみません、続編のパスワード教えて貰えませんか、? (2022年1月28日 20時) (レス) @page27 id: 7f38ffe42c (このIDを非表示/違反報告)
たぬ(プロフ) - まだ更新しておりますか? (2022年1月2日 22時) (レス) id: cfba35088c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:木の木 | 作成日時:2021年3月25日 16時