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九井side
鶴蝶「……以上が建宮藍子についての情報だ」
灰谷兄弟と三途が拾ったという少女、建宮藍子
銃を向けられても動じない。
警戒心が全くなく、最悪だったはずの今日を1番幸せだと言い張る。
クズのような父親の借金をできる限り返そうとし、汚したかもしれない車の心配するくらいの律儀さ。
死ぬことをなんとも思っていない…
"死"を恐れることをしない、むしろ受け入れている。そんな女の子。
彼女の情報を聞いた時、誰もが絶句した。
蘭「母親は幼い時に死亡。で、あの野郎と愛人が家にいたってわけか」
竜胆「そのことが学校に広まっていじめの対象に…広めたのが藍子の父親とその愛人ってのがクズすぎるよな」
三途「虐待、なァ…」
マイキー「…野宿…」
周りの環境故に自分の生きる価値を見い出せなかったのか
ふと藍子に仕掛けた盗聴器から何か聞こえた
寝言、か…？
マイキー「ココ、三途。藍子の様子を見てこい」
マイキーに言われた通り、俺と三途は藍子の部屋に行った
藍子は苦しそうに顔をしかめて『お母さん』と唸っていた
汗と涙で顔は濡れていた
藍子「…置いて、かないで…1人に、しないで…」
高校生と言ってもまだ子供。
親が恋しくなってもおかしくは無い
藍子「おか、ぁさ…」
三途「おい、九井、起こした方がいいんじゃねぇか？」
三途にそう言われて藍子の方を見ると過呼吸を起こしていた
九井「……鶴蝶。明日藍子の仕事を全部キャンセルにできるか？」
インカム越しに鶴蝶に問い合わせる
鶴蝶「それはできるが…」
九井「頼む」
俺は起こすために藍子のことを呼んだ
それを見た三途も藍子を起こそうと声をかけ始めた
藍子は体をビクッとさせながら勢いよく目を開けた
藍子「は…っぁ、三途さん…ココさん、も…」
汗や涙を拭いながら身を起こすが、藍子の目からは涙が溢れてくる
藍子「もう出る時間ですか？」
九井「いや…」
藍子「っ…はぁ、嫌な夢見た…」
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菜々子(プロフ) - 月宮莉夢さん» ありがとうございます！ありがたきお言葉…！嬉しいです！ (2022年6月5日 23時) (
レス) id: 985800c53e (このIDを非表示/違反報告)
月宮莉夢 - うん、神 (2022年6月5日 0時) (レス) @page17 id: b5f61b261d (このIDを非表示/違反報告)
菜々子(プロフ) - ATR214YSさん» こちらこそありがとうございます！めちゃくちゃ嬉しいです！頑張ります！ (2021年12月13日 0時) (レス) id: 985800c53e (このIDを非表示/違反報告)
ATR214YS(プロフ) - このお話好きすぎますっありがとうございます！更新頑張ってください。お疲れ様です！ (2021年12月11日 22時) (レス) @page35 id: 5cda5f5352 (このIDを非表示/違反報告)
菜々子(プロフ) - ユノンさん» ありがとうございます。分かりました。また後日貼らせていただきますね！ (2021年12月7日 21時) (レス) id: 985800c53e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：菜々子 | 作成日時：2021年12月1日 23時
