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奏良「あ、あの、澄川さん…」
澄川「ん、なんですか?」
奏良「さっきは、ありがとう。助かった」
澄川「お礼を言うのはこちらですよ。手当て、ありがとうございました」
奏良「そんなの当たり前」
自分を庇って怪我したんだ、当然だ
澄川「谷津重さんはもう帰るんですか?」
奏良「うん、そうだけど…」
澄川「では、また明日ですね」
また明日…言われたことない
来るなとかは言われたけど…
奏良「そうだね」
これ、夢じゃないよね?
帰ってベッドに倒れ込み、今日のことを思い出していた
『いまさらですが、調理実習の班に誘って迷惑じゃないですか?嫌なら言ってくださいね』
澄川さん、いい人だったな
『彼女の何を知ってそんなことが言えるんですか?』
自分のことであんなに言ってくれる人周りにいなかった
いるとも思わなかった
『私のこと、気持ち悪いとか思わないの?』
『え、どこがですか?別に何も思わなかったですけど…』
あんな真顔で言われるとか…
でも…
調理実習が終わったらきっと…接点なくなるよね
来年には関係も切れてるのかな…
そもそも、この目を見たら…
あー、なんだろう
今日一日話しただけなのに、そう考えるだけで寂しい
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菜々子(プロフ) - 宇治抹茶さん» ありがとうございます。嬉しいです。これからも頑張ります。 (2019年7月8日 16時) (レス) id: ddff79cd95 (このIDを非表示/違反報告)
宇治抹茶 - 面白かったです。続編早く読みたいです頑張ってください (2019年7月8日 7時) (レス) id: 758e7ee19b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:菜々子 | 作成日時:2019年7月7日 20時