自称疫病神ちゃん

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合宿五日目

すごいよな

もう五日目で疲れてるはずなのにめちゃくちゃ声出てるの

やっぱり経験とか体力の差なのか…

伊佐敷「もっと来い！俺は全然へばってねぇぞ！」

結城「もう一本！」

増子「うがうが！」

亮介「春市、そこ邪魔」

片岡「代われ、俺が打つ。一年小湊は外れてろ。あとの者は、覚悟出来てるな？」

マジか…監督のノック…？

キツそう…

いや、キツイんだろうな

片岡「ガンガン行くぞぉ！」

「「「おぉぉぉ！」」」

奏良「すごい気迫…」

藍子「ですね…」

奏良「本気で甲子園目指してるんだ…」

カメラ越しでも分かるほどの気迫

勝ちたいという願い

これが、野球部の合宿か

藍子「一くん達のところにも行ってたんですか？」

シャッターをめちゃくちゃ切っていると藍子が聞いてきた

奏良「うん。結構いい絵が撮れたよ」

いやぁ、だいぶ野球部の人達にも慣れてきたよ

先輩から声かけられたときなんかガタガタしてたもんな

丹波さんとか純先輩とか身長がなかなか高いから勝手に威圧感とか感じてたからこっそり撮ってたよな

まるで隠し撮りみたいな…

亮ちゃんは昔から知ってる仲だし、そこまで遠慮せずに撮ってたけど

川上はカメラ向けるとワタワタするかガッツリ固まられたからこっそり撮るようにしてたな

今はそうでもなくなったから普通に声もかけられるし写真も堂々と撮れる

いやぁ、よかった

隠し撮りみたいなことって罪悪感半端なかったんだよね

奏良「そろそろ時間かな？」

作ったおにぎり運ぶために貴子先輩たちの所に一旦戻る

藍子「そうですね。行きましょうか」

貴子「あ、藍子、奏良…って呼びに来なくてもよかったわね」

奏良「貴子先輩」

わざわざ呼びに来てくれたのか

ありがたい

藍子「いえ、助かります」

貴子「そう？なら行きましょう」

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