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1人ぼっちになったと思った。
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海外出張だった親父が駆けつけて、
親父とAの両親の協力の元、どうにか葬儀を終えた。
親父も病室と葬儀の時、見たことないくらい泣いとって、
3人で過ごす時間は親父の仕事のせいで少なかったけど、ちゃんとこの人たちの間には愛があったんやな、なんて、上手く回転しない頭で少しだけ嬉しく思えた。
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廉「…1人ぼっちや、」
葬儀が終わってすぐ、親父はすぐ海外出張に戻った。
家を売り払う話もでたけど、おかんと長年過ごした家
をなくすなんてことはしたくなくて、一人でここで住む、と親父に言った。
母親は死んで、親父は生きとる。…でも傍にはいない。
家族を亡くすとこんなにも変わるのかと思うくらい、
ずっと頭がフリーズ状態で、苦しい。
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廉「…1人って、こんな寂しいもんなんやな」
俺を心配して、部屋に来てくれて、
俺のベッドに座るAの隣で、ふと本音が零れた。
どんなにもがいても、寂しくても
この悲しみは癒えることがないのか、
Aにぶつけた所でどうしようもない事だと分かっているのに、俺が頼ることができるのはやっぱり彼女しかいなくて。
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『…1人じゃないよ、廉は』
『私がずっと、廉の傍にいるから、
廉を一人ぼっちになんて、絶対させないよ』
俺の手を、あの日のようにまた握って、
真っ直ぐな目で、Aは俺を見てそう言った。
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…やめてや。
こういう時に優しくされると、
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廉「…ホンマに？」
廉「…ずっと俺の、1番傍にいてくれるん？」
…俺は、欲張りになってしまうから。
…彼女に甘えてしまうから。
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『…うん、いる。ずっと私が廉の1番傍にいるよ』
優しくて、純粋な君だから
俺が言った"ずっと俺の1番傍にいてくれる？"という言葉の本当の意味なんて 、気づかんのやろうな。
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ごめんなA。
この時、こんな約束を結ばんかったら俺は君を解放してあげられる方法を見つけられたかもしらんのに。
…どうしても、この時俺にはAが必要で。
この寂しさを埋めようとしてくれた彼女がいないと、
もう上手く呼吸をすることさえ、できないような気がした。
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ななせ(プロフ) - ななみさん» 嬉しいです！！これからもっと面白く出来るように頑張ります！ (2020年4月18日 20時) (
レス) id: e113544416 (このIDを非表示/違反報告)
ななみ(プロフ) - はじめまして。読みはじめてから、どんどん話に引き込まれて、ここまで一気に読ませて頂きました。先が気になります！更新楽しみにお待ちしております。 (2020年4月18日 20時) (レス) id: 6b92244ddf (このIDを非表示/違反報告)
ななせ(プロフ) - かほさん» 嬉しすぎます、、！これからもう少しだけ重くなる予感がするんですけどお楽しみにしていてください！笑 (2020年4月13日 22時) (レス) id: e113544416 (このIDを非表示/違反報告)
ななせ(プロフ) - ふーみんさん» 全話読んでくださってありがとうございます！これからもお楽しみに！(^ ^) (2020年4月13日 22時) (レス) id: e113544416 (このIDを非表示/違反報告)
かほ(プロフ) - 初めて読みましたが非常に面白いです！こういう重いの大好きです！(笑)これからも楽しみにしております〜〜 (2020年4月13日 17時) (レス) id: 43e673b672 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ななせ | 作成日時：2020年2月8日 19時
