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( ren side )
今日は委員会があって、Aと一緒に帰れなかった。
1人で帰すのは躊躇したけど、待たせる訳には行かないから、委員会が終わったらすぐに会いに行けばいいと、生温いことを考えていた。
それがどんなに甘い考えだったか、後になってとてつもなく後悔した。
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「…え、」
俺の家が見えてきたところで、俺の2つ隣の家からAが出てくるのが見えた。
俺の隣の家はAの家で、その隣の家は
「…なんで、優太の家から出てくんの、？」
油断していた。
優太がまだ何も部活に入っていなくて、帰りがAと被ることは予想内だったはずなのに。
「…なんで、」
こんなに愛しとんのに、まだ伝わらんの？
まだ優太のこと忘れられへんの？
沸々と湧き上がるどす黒い感情が俺を支配して、
何も考えられず、彼女の元へ向かう。
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『…れん、』
俺に気づいた彼女は何だか少し、怯えたような表情をした。
少し赤くなった潤んだ目は俺を捕らえて、まるで少し泣いたような顔。
なんで？…優太となんかあったん？
「…なにしとったん？優太の家で」
『…、家の鍵、忘れちゃって…優太くんの家に少しお邪魔させてもらってただけ』
俺の目を見ないでそう言ったA。
何かあったことなんてすぐ分かって、また胸の中でどす黒い感情が渦をまく。
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『…、いたっ、廉、』
自分の家に戻ろうとした彼女の細くて脆い腕を強く引いて、俺の家へ足を進めた。
このまま彼女の腕をここでへし折ったらどうなるんだろう。
…俺に怯えて、俺に従ってくれるようになる？
なんて、朦朧としている頭の中で割と真剣にそんなことを考えてしまっている自分が、怖かった。
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ななせ(プロフ) - ななみさん» 嬉しいです！！これからもっと面白く出来るように頑張ります！ (2020年4月18日 20時) (
レス) id: e113544416 (このIDを非表示/違反報告)
ななみ(プロフ) - はじめまして。読みはじめてから、どんどん話に引き込まれて、ここまで一気に読ませて頂きました。先が気になります！更新楽しみにお待ちしております。 (2020年4月18日 20時) (レス) id: 6b92244ddf (このIDを非表示/違反報告)
ななせ(プロフ) - かほさん» 嬉しすぎます、、！これからもう少しだけ重くなる予感がするんですけどお楽しみにしていてください！笑 (2020年4月13日 22時) (レス) id: e113544416 (このIDを非表示/違反報告)
ななせ(プロフ) - ふーみんさん» 全話読んでくださってありがとうございます！これからもお楽しみに！(^ ^) (2020年4月13日 22時) (レス) id: e113544416 (このIDを非表示/違反報告)
かほ(プロフ) - 初めて読みましたが非常に面白いです！こういう重いの大好きです！(笑)これからも楽しみにしております〜〜 (2020年4月13日 17時) (レス) id: 43e673b672 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ななせ | 作成日時：2020年2月8日 19時
