マフィアと探偵

24話 ページ27

ツナ「リンネ！！」


その声の主はリンネだった。


リンネ≪そこは行き止まりよ、わざとドアが付けてあるから≫


リンネの言葉に獄寺は反応する。


獄寺「テメェ…、また俺たちを利用しようとしてるんだろ！！！」


しかしそんなリンネは、


リンネ≪そんなこと出来る状況じゃないでしょう？それより此処からは私の指示に従って≫


獄寺「こんの！！」


ツナ「待って獄寺君！！ここはリンネの言う通りにした方がいいって！」


獄寺「しかし十代目！」


山本「まあまあ、ここはあいつの言う通りにした方がいいぜ！」


ツナと山本の言葉に獄寺は渋々頷く。その様子を見てツナはリンネに尋ねた。


ツナ「リンネ、どこに行けばいい？」


そしてツナ達はリンネの指示に従い進み出した。



その頃リンネは…


耳にイヤホンを着け、ツナにルートを案内していた。


リンネ「このまままっすぐ行って・・・そうよ。・・・それから・・・！」


後ろに人の気配がし、リンネは服の中に隠していた愛銃を取り向けた。


？「うわっ！まってリンネさん！！」

そう言って現れたのはリンネを追って来たコナンであった。


リンネ「！………」


リンネは銃を下ろしコナンを見る。そして何事もなかったかのように歩き出す。


コナンは慌ててついて行く。


コナン「ちょっと待ってリンネさん！！」


歩くスピードが早いリンネにコナンは言う。だが…


リンネ「帰れクソガキ」


即答だった。しかも少し機嫌が悪い。



リンネとコナンが着いた先にはモニタールームらしき部屋だった。


リンネ「…………」


リンネは無言で一台のパソコンに触る。そしてアジトに仕掛けていたトラップを解除した。



コナン「！リンネさんこれ見て！！」


コナンはモニターを見てリンネを呼ぶ。リンネはコナンが見ているモニターを見る。


そこに映っていたのは敵を倒しながらゴーラ・モスカを破壊する雲雀たちと、


トラップが解除されて動き出していたツナ達がいた。


他のモニターにはツナ達に気づいたのか敵達が動き始めている。


リンネは顎に手を当て少し考える。そして口を開けた。




リンネ「敵のボスがいないわね……」


コナン「え？」


思わずリンネの方に振り向くコナン。リンネはモニタールームを後にする。


コナンはモニターを一目見て、リンネの後を追った。



その頃雲雀たちは…


ドゴッ、バキッ、ドガッ！！


敵を倒していた。足元には敵であろう男たちが倒れている。

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