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翌日。確保された木下潤の取り調べが行われる日。
しかしAは葛城より午後出勤を命じられた為、昨日行けなかった病院へと向かった。
「あんさん、どんなことしたらこげな怪我すんのさ」
『はは、特殊な職場でして』
こんなに怪しまれるなら警察病院に行けば良かっただろうか、いや警察病院にはあのクソ医者がいる…。
どうにか言い訳をして治療してもらったAであった。
脇腹が縫合の糸で突っ張る。
違和感が取れないまま、鳥飼商事の扉を開けた。
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ゆっくりと事務所の扉を開けると、ちらりとこちらに顔を向けた陣内と視線が合う。
陣内が座る場所を少しずらしソファの横を空けた為、彼女もそこに座る。
語られる事件の真相。
やはり、木下玲奈は偽の情報を提供した木下潤の兄妹だったのだ。今回のなりすましは、その妹がジサツしたことに対する復讐であったと。
異能力者であった木下玲奈は、友人である葛城莉子の為にヒーリングの力を使った。だがそれを宮崎達に見られており、金儲けのために散々利用され、最終的には彼女はジサツした。
助けなかった葛城莉子も同罪だと、木下潤は犯行を彼女に押し付けた。
『………復讐、ね』
その言葉に隣の陣内がちらりと見遣る。
Aの表情に変化は無い。
木「僕達は望んで異能力者になった訳じゃない。生まれつきだから拒否することもできない。
周りにバレないように、ずっと隠して生きていくしかなかった。
玲奈は、人と違うのが怖いっていつも悩んでた。
何のために、こんな力があるんですか？」
木下潤のこの言葉は、特捜課のメンバーも一度は考えた言葉だ。
異能力者で出来た組織。だから全員がその気持ちが理解できた。
その時、葛城が娘の莉子を木下に会わせようとしていた。
本来ならば禁止されている行為だ。
陣「なんも見てないっす」
葛「すまん」
その後すぐ聞こえる取り調べ室からの怒号。
だが葛城莉子も、ただ大学生活を過ごしていた訳ではない。
研究室捜索の際に、彼女の荷物から出てきたドープ。
あれは木下が準備したものではない。
才「莉子さんが宮崎達のヤク物使用を告発しようとして手に入れたものです」
驚く木下。
才「莉子さんも危険を冒して、玲奈さんの敵を取ろうとしていたんです」
方法は違えど、互いに木下玲奈の為に動いていたのだ。
葛城親子は土下座して、木下に謝罪する。
決して許されることではないとわかっていながら。
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ましろ(プロフ) - 式波さん» 一気読みありがとうございます！しかも私の癖まで共感いただき…DOPE終了まで駆け抜けます！応援ありがとうございます！ (8月24日 1時) (
レス) id: aa54ca032f (このIDを非表示/違反報告)
式波(プロフ) - 最高すぎて一気読みしました😭😭主人公ちゃんいじめちゃうの癖なので助かりすぎました更新頑張ってください応援してます🥲💕💕 (8月24日 0時) (レス) id: 5b5d0ddc58 (このIDを非表示/違反報告)
ましろ(プロフ) - いとさん» ありがとうございます！引き続き、よろしくお願いします！ (8月13日 21時) (レス) id: aa54ca032f (このIDを非表示/違反報告)
いと - caseBもすごく面白かったです！番外編も楽しみにしてます(^^) (8月13日 19時) (レス) id: ea76c26158 (このIDを非表示/違反報告)
ましろ(プロフ) - いとさん» 嬉しいコメントありがとうございます！現在5話目を執筆中ですので、書き終わり次第あげていきます。どうぞよろしくお願いします！ (8月13日 0時) (レス) id: aa54ca032f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ましろ | 作成日時：2025年8月7日 10時
