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大丈夫だから自分も追うというAと、病院に行けという他メンバー。
才木の、服に血が付いているのは一般人にバレると不味いのでは、という発言で大人しくAは一人退散する事となった。
才木のくせに口出しやがって。大きめの石に八つ当たりした。
転がった石は、近くを歩いていた人の革靴に当たり止まった。
『…あれ、珍しく普通の格好だ』
「珍しくてすみませんね」
石が当たった相手はよく知る人物_ジウだった。
辺りは就業後のサラリーマン達が飲み屋を彷徨いている。
くるりと辺りを見渡したあと、ジウが言う。
ジ「では私達も、飲みに行きますか?」
『犯罪者と飲み会、いいねぇ。個室空いてるかなぁ』
2人は自然な流れで路地裏にある居酒屋へと入っていった。
『すいませーん!奥の個室空いてますか?』
「おう、ちょうどさっき空いたよ。どうぞ」
ジ「どうも」
傍からみたら彼らはどういう関係に見えるのだろうか。ちぐはぐで、とても歪だ。
『じゃあまずは乾杯だ〜』
と酒類メニューを見るAから表を取り上げるジウ。
ジ「貴方今、怪我人なの分かってます?アルコールはダメなんて基本中の基本でしょう」
『バレてたぁ。でも居酒屋に来た意味!』
ジ「にしても、貴方がそんな怪我するなんて珍しいですね。何か考え事でもしてたんですか?」
『別に〜。ただ能力のコピーしながら取り押さえてたら、ちょっとナイフのことを忘れてただけだよ』
そういって水を一気飲みする彼女。
木下を取り押さえた時、Aは身体で押さえ込み手でコピーしていたのだった。刺された事に関してはAが言うことが事実かは不明だが。
ジ「ふふ、一体どれだけコピーすれば気が済むんですか?」
『さぁ…考えた事もないや〜』
ジ「気をつけて下さいね」
その言葉に、今度は1品メニューの表を見ていた彼女が顔を上げる。
ジ「異能力者を探している鬱陶しい存在が、鼠のようにそこらにいますから。その強力な力を持つ貴方が、復讐を遂げる前に連れ去られでもしたら、」
『ソイツらが私の邪魔になるなら殺す』
間髪入れずに返す。
ジウはAの言葉を待つ。
『まあ今実際に1匹近付いてきてるのは分かってんだけどね。どう処理しようか迷ってたんだ〜。
あ、処理する時は手伝ってね?私たち、一蓮托生でしょ?』
なんとでもないように語るAに、ジウはにこやかに返す。
ジ「その言葉が聞けて、良かったですよ」
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ましろ(プロフ) - 式波さん» 一気読みありがとうございます!しかも私の癖まで共感いただき…DOPE終了まで駆け抜けます!応援ありがとうございます! (8月24日 1時) (
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式波(プロフ) - 最高すぎて一気読みしました😭😭主人公ちゃんいじめちゃうの癖なので助かりすぎました更新頑張ってください応援してます🥲💕💕 (8月24日 0時) (
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ましろ(プロフ) - いとさん» ありがとうございます!引き続き、よろしくお願いします! (8月13日 21時) (
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いと - caseBもすごく面白かったです!番外編も楽しみにしてます(^^) (8月13日 19時) (
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ましろ(プロフ) - いとさん» 嬉しいコメントありがとうございます!現在5話目を執筆中ですので、書き終わり次第あげていきます。どうぞよろしくお願いします! (8月13日 0時) (
レス) id: aa54ca032f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ましろ | 作成日時:2025年8月7日 10時


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