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※嘔吐表現あり
葛城が黒瀬へ手錠を掛けた場面を見た瞬間、力が抜けたA。
陣内と棗の心配はありがたかったし、正直今すぐにでも吐きたかった。
才「袋です、これ使ってく、」
『ごめ、んっ…おぇえっ、っ、、げぇぅ…』
奪い取るように取って吐き出したA。その内容物を見たメンバーはさらにまた驚いた。
棗「その真っピンク色の胃液…全部オンジュですよね…」
綿「ちょっ、形が残ってる錠剤あるじゃない…一体何錠、」
綿貫が聞く前にAはさらに自分の手を口に突っ込み嘔吐を誘発させた。
『ウッ…オェ…ゴホッ……はぁ…、はーっ…』
先程と同量の、ピンク色の胃液とほぼ溶けきった錠剤。
もう出せないぐらい出したAは、再び易感状態に苛まれることとなる。
『フゥ…フゥ…』
陣「…A、アイツ間違えて撃ち殺していい?」
『言い訳ないでしょ。私が尋問する』
陣「あの量のクスリは異常だろ。一体どれだけ飲まされた?」
聞いても何も答えないA。
陣「あのなぁ、アイツらとどんだけお前の心配したと思って…A?」
心配になった陣内はAの腕をとるが、その熱さに驚く。
陣「お前の体に何が起きて、」
そこで自主的に黒瀬を見張ってた才木の声が響く。逃げるな、と叫んでいる為、逃亡しようとしているのだろうか。
陣内とAは2人同時に銃を構える。
聞こえた銃声は重なり1つに聞こえる。
黒「いっ…」
2人の銃弾は両ふくらはぎを貫通していた。もう逃げる事は出来ない。
黒「…Aチャン酷いや…今日俺と楽しい事いっぱいした仲じゃないか」
早く連れて行って、とA。
だが黒瀬は連れていかれながら嬉しそうに叫ぶ。
黒「俺とAチャンのお楽しみ、あの荷台の隠しカメラに全部写ってるから皆さんも見ていいですよ〜。凄い健気で可愛いんですよ、Aチャン。
彼女、頑張ってオンジュ36錠も飲んだんです、褒めてあげてくださいねぇ」
柴「36…?」
黒「Aチャン、取調で待ってるね」
連れていかれた後、Aの荒い呼吸だけが周辺に響く。
『…今日はみんな助かった、ありがとね』
これは助けられたうちに入るのだろうかと、特捜課のメンバーは思ってしまった。未だ辛そうに呼吸するAはきっと薬が抜けきっていないのだろう。
棗「…とりあえず病院へ行きましょう。僕らでは何もできませんから」
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ましろ(プロフ) - 式波さん» 一気読みありがとうございます!しかも私の癖まで共感いただき…DOPE終了まで駆け抜けます!応援ありがとうございます! (8月24日 1時) (
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式波(プロフ) - 最高すぎて一気読みしました😭😭主人公ちゃんいじめちゃうの癖なので助かりすぎました更新頑張ってください応援してます🥲💕💕 (8月24日 0時) (
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ましろ(プロフ) - いとさん» ありがとうございます!引き続き、よろしくお願いします! (8月13日 21時) (
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いと - caseBもすごく面白かったです!番外編も楽しみにしてます(^^) (8月13日 19時) (
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ましろ(プロフ) - いとさん» 嬉しいコメントありがとうございます!現在5話目を執筆中ですので、書き終わり次第あげていきます。どうぞよろしくお願いします! (8月13日 0時) (
レス) id: aa54ca032f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ましろ | 作成日時:2025年8月7日 10時


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