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そう言うやいなや、Aのみぞおちを強く殴った。
初動無しでの動きに彼女は強くむせ込んだ。
『ガハッ…ぁ…』
その瞬間を狙ってAの口に親指を突っ込んだ黒瀬。
隙間から口の中へ入れられる錠剤。
そして口元を手で抑えられ、吐けないA。
『ふ…んん…!』
黒「早く飲み込んだ方がいいよ?それ溶けるの早いしコーティング剤剥がれると苦めに作ってるから」
それでも嚥下する様子のないAを見て、黒瀬は口元を抑えたままAの上にある小窓をコンコンと叩いた。
神「あ?なに」
黒「水ちょーだい。できたら2本」
神「へいへい」
用を済ませるとサッと小窓を閉めた神谷。
黒瀬は器用に足でボトルを抑え片手でキャップを開けた。
黒「ほらお水ー…って言っても飲まないよね〜分かる分かる」
言いながら黒瀬は自分に水を含ませる。
Aは察した。
『(本当に飲まされる…!)んん!』
首を振るAの顔を両手で固定し、黒瀬は口移しで水を飲ませた。
呼吸ができないよう鼻を抑えてから。
黒「はは…ハジメテのオンジュはどうだった?」
『はぁ…はぁ…っ…サイアク…!』
黒「それはまだ効果出てないからだよ〜。じゃあ次の分は、これの効果が出るまで待ってあげるね!」
そう言うと、黒瀬はひとりでに語り出した。
黒「オンジュの効果、警察はどこまで知ってるのかなぁ。興奮・幸福感の発生、疲労感がなくなる…とかは有名所だよね。でも、実はまだあるんだよねぇ。次の3錠飲んだら続き教えてあげる」
それをAは少しぼんやりした頭で記憶した。
黒「…うん、定番の効果出てきたね。まだもっと気持ちよくなれるからねぇ。さて、じゃあ次の3錠いこっか!」
先程のような衝撃にも耐えられるよう、口をぎゅっと閉じるA。それを、水を含みながら黙って見ている黒瀬。
そして彼は自分の口にオンジュを入れる。
手と舌を使って口をこじ開けようとする黒瀬。
『んんん…っはっ、』
鼻をまた掴むことで呼吸させず口を開かせる。
溶けきったオンジュ入りの水がAの身体に入っていく。
黒「なるほどねぇ、Aチャンにあげる方法が分かってきたよ。これで6錠…まだ半分だね!」
『はっ……はっ…』
黒「…うーん、まだ症状出ないか。ヤク物耐性強いのかな。まあいいや、次々行かなきゃアジト着いちゃう!次は一気に6錠いっちゃおう!
大丈夫だよぉ、中毒者なんて10錠一気に飲んでくれるから」
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ましろ(プロフ) - 式波さん» 一気読みありがとうございます!しかも私の癖まで共感いただき…DOPE終了まで駆け抜けます!応援ありがとうございます! (8月24日 1時) (
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式波(プロフ) - 最高すぎて一気読みしました😭😭主人公ちゃんいじめちゃうの癖なので助かりすぎました更新頑張ってください応援してます🥲💕💕 (8月24日 0時) (
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ましろ(プロフ) - いとさん» ありがとうございます!引き続き、よろしくお願いします! (8月13日 21時) (
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いと - caseBもすごく面白かったです!番外編も楽しみにしてます(^^) (8月13日 19時) (
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ましろ(プロフ) - いとさん» 嬉しいコメントありがとうございます!現在5話目を執筆中ですので、書き終わり次第あげていきます。どうぞよろしくお願いします! (8月13日 0時) (
レス) id: aa54ca032f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ましろ | 作成日時:2025年8月7日 10時


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