・ ページ12
とりあえず説明は全員来てから、ということで15分ほど経った。
だがAはマイペースに香水を選んでいる。
『ねえシバ、どっちの香りが服装と合いそう?』
柴「え。え〜…じゃあこっちで…」
『さんきゅ〜』
そう言って香水を手首・首筋・耳の後ろに着けた。
コトン、と自分のデスクに置いた香水はまだまだ減っていない。
『んで、何処から説明しよっか』
そう言う彼女の今の姿は、オフショルオーバーTシャツにデニムショートパンツ。ロングブーツを履いて黒のチョーカーを着けて、極めつけは濃いめに塗られたアイシャドウとリップ。
自前の黒髪も映えて、気の強めな女子大生に見える。
棗「資料皆さんに送りました。これ読んでください」
若干不機嫌な棗にビビりながらも、タブレットやPCから資料を確認する特捜課メンバー。
綿「え、何よこれ…」
山「オイオイ、マジで潜入参加すんの?」
『マジマジ〜』
柴「…」
柴原はちらりとAセコムの陣内を見た。
だが表情を読むまでもなかった。般若のようだった。
才「これ、警察側分かってるんですか?」
『知ってたらもっと潜入に力入れるよぉ』
棗「…何でそんな呑気なんですか?」
その質問にAは笑顔になる。
『ねえ棗、今回の犯人ドーパーかもって言ったじゃん』
棗「言ってましたね」
『ドープが絡んでたらさ、私達特捜課の出番な訳でさ』
陣内の前に立ち止まる。
『私絶対犯人がドープを使用した痕跡見つけるからさ、そしたら意地でも皆に知らせるから。だから』
陣「もう分かった」
Aの両手がぎゅっと握られる。
陣「けどAが自分を危険に晒す事に皆怒ってんだよ。それは分かるでしょ?」
『それは後で怒られてあげる』
陣「何で上からなんだよ…」
綿「…ハァ、A決めたら変えないしな…」
『んふふー、分かってるねぇ。課長、そういう事なんで当初の手筈通りに』
葛「あぁ、わかった。無茶だけはするなよ」
葛城の言葉に棗が引っかかる。
棗「…当初の手筈通りに?課長、まさか全て知ってたんですか?」
山「うわ、こわ」
葛「えっ、あっ聞こえないなぁ」
そう、Aは全て葛城には説明しており、犯人のドープ所持を確認次第報告する為、潜入中の自分の近くに居て欲しいと報告していた。
棗「心配してた僕がバカみたいじゃないですか…」
『棗たん。本気で心配してくれてありがとね』
棗「…今度呑み代出してくれたら許します」
『勿論。一緒に行こうね』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 348人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ましろ(プロフ) - 式波さん» 一気読みありがとうございます!しかも私の癖まで共感いただき…DOPE終了まで駆け抜けます!応援ありがとうございます! (8月24日 1時) (
レス) id: aa54ca032f (このIDを非表示/違反報告)
式波(プロフ) - 最高すぎて一気読みしました😭😭主人公ちゃんいじめちゃうの癖なので助かりすぎました更新頑張ってください応援してます🥲💕💕 (8月24日 0時) (
レス) id: 5b5d0ddc58 (このIDを非表示/違反報告)
ましろ(プロフ) - いとさん» ありがとうございます!引き続き、よろしくお願いします! (8月13日 21時) (
レス) id: aa54ca032f (このIDを非表示/違反報告)
いと - caseBもすごく面白かったです!番外編も楽しみにしてます(^^) (8月13日 19時) (
レス) id: ea76c26158 (このIDを非表示/違反報告)
ましろ(プロフ) - いとさん» 嬉しいコメントありがとうございます!現在5話目を執筆中ですので、書き終わり次第あげていきます。どうぞよろしくお願いします! (8月13日 0時) (
レス) id: aa54ca032f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ましろ | 作成日時:2025年8月7日 10時


お気に入り作者に追加


