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真純side

トイレから戻ると心配していたことが…
A兄とママが言い争っていた。

こんな事ならトイレなんて我慢すればよかった…


…だけど、A兄の様子がいつもと違った。




「じゃあ知ってるか?」


ソファに浅く座ったA兄は、膝に肘を置いて手を組んだ。




「俺が警察官になりたかった理由」



「パパやママに憧れたから…?」



母さんは黙ったままだったので僕が答えると、A兄は首を振った。






「確かに、俺は心底父さんを尊敬してるよ…
けど、俺が警察官になりたかったのは…」




「……好きな女子(オナゴ)のせいだろう」




ママが静かに答えた。




「え…そうなの?」



A兄は驚いて母さんを見た。




「それを私に悟られるのが照れくさかったお前は、"父さんみたいな警察官になる"と言ったな

まぁ我々は警察官ではないがな…」




「…へぇ…じゃあ俺が今、何してるかも知ってんのか?」




「大体の検討はついてるさ…」




「…はっ、何か兄貴と話してるみたいでイライラするわ
全部お見通し的なのがすげぇイラつく。お前よく一緒にいれんな真純?」




「A兄…」



「俺、帰る」



「え、もう?!」



「…あ、ひとつ言うけどな
俺が2人にとってどんだけ悪い印象か知らねぇけど…



俺、兄貴みたいにヘビースモーカーでもねぇから、
1本も吸ったことねーよ」



「どうせならヘビースモーカーの方がマシさ…」



「じゃあ、まじで帰るわ」




何かが違った。
だけど、この時の僕は全く予想してなかった…


あんな事になるなんて…






「A」



「…ん?」




部屋の扉に手をかけたA兄が動きを止めはしたが、振り返りはしなかった。






「…親不孝はするなよ」




「…」






ガチャ…




「ねぇ、さっきのってどういう意味?」



「真純、明日には根城を変えるぞ」



「ママ…?」

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青魔道士 - 面白いです!! 哀ちゃんと夢主くんにめちゃキュンキュンします!! 黒鉄の魚影を見てからこんな小説を探してました!!これからも無理のないように更新頑張って下さいいつまでも待ちます!! (10月17日 7時) (レス) id: 9d0898b86e (このIDを非表示/違反報告)
山さん - ひぇぇぇぇ…………続きが気になり杉田玄白……無理のない程度に更新頑張ってください!!まってまァァァス!! (2022年5月23日 6時) (レス) @page46 id: 3ec1933ec5 (このIDを非表示/違反報告)
ふー(プロフ) - nanoka(*´∀`)さん» きゃぁぁありがとうございます!更新遅くて申し訳ないです🙇‍♀️ (2022年3月27日 20時) (レス) id: 91236cccab (このIDを非表示/違反報告)
ふー(プロフ) - やまはさん» ありがとうございます!!更新遅めですがこれからもよろしくお願いします🙇‍♀️ (2022年3月27日 20時) (レス) id: 91236cccab (このIDを非表示/違反報告)
nanoka(*´∀`)(プロフ) - んにゃーー、好きです〜。何度も読みに来てしまいます! (2022年3月21日 5時) (レス) @page30 id: c5cc39e3a1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ふー | 作成日時:2021年9月9日 0時

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