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翌日。
同じメンバー同じバス。
違うのは,隣に座っている宮ちゃんがいること。
彼女とガールズトークに花を咲かせながら,バスに揺られて体育館に向かった。
宮ちゃんと話せた私は何処か吹っ切れて,体が軽くなったような気がした。
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「―――今日はゲームをします。チームは各自表を見てください」
体操後,久美ちゃんの凛とした声で空気にピリッと緊張が走った。
ゲームのチームには私の名前と鍋谷さん,佐藤さん,井上さん,奥村さん………そして岩坂さん。
舌打ちこそは聞こえないが納得していないような視線を感じ,なるべくそちらを見ないように深呼吸をする。
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「A,貴方は今日アウトサイドヒッターをしてね」と久美ちゃんに言われよくわからない単語に笑って「沢山点を獲ればいいのよ」と教えてくれた。
15点先取ゲームで,サーブ権はこちらが獲得。
スターティングの位置はサーブをするセッター佐藤さんの隣でバックセンター,つまり後衛の真ん中にいる。
久美ちゃんに言われた''沢山点を獲る''を頭に焼き付け,自身を奮い立たせた。
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そしてピーッとゲーム開始を告げる笛の音が鳴る。
佐藤さんの打ったサーブは,綺麗に相手コートに入り,相手もレシーブをした。
レシーブ,トス,スパイクと続き鋭いボールが戻ってくる。
ギリギリで佐藤さんがキャッチし,近くにいた岩坂さんがトスを上げる体制に入る。
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私は初心者だ。
彼女らとは違い,バレーにかけてきた年月もないに等しい。
バレーが好きなわけでも,嫌いなわけでも,思い入れがあるわけでもない。
だから私が今バレーを頑張る意味なんて一つもない。
それでも今走っているのは。
''せめてこの嫌な状況から抜け出したい''
スパイクを決めれば。レシーブをすれば。
点を獲れば。
バレー選手の普通をやれば,この状況も皆の態度も変わるのだろうから。
そんな不純な動機。
けれど私の足を動かすには十分だった。
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「っ岩坂さん!!」
声を上げ,同時に駆け出す。
彼女は大きく見開いた目で私を見た。
瞬時に頭の中に憎き態度最悪男のスパイクフォームを再生させる。
無理やりにそのフォームを私の体と重ねたと同時に,岩坂さんが放ったボールは私に向いた。
飛んだ私は頭の中のフォームと一緒に腕を振り下ろした。
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雪 - 43ページ42本目文章おかしいです (2019年11月17日 20時) (
レス) id: e28ee6ef13 (このIDを非表示/違反報告)
21子(プロフ) - 更新めちゃめちゃ楽しみにしてます！！ (2019年11月14日 21時) (レス) id: fe40dbd9a4 (このIDを非表示/違反報告)
リタ(プロフ) - 更新楽しみにしてます！ (2019年11月13日 16時) (レス) id: 46e4a96814 (このIDを非表示/違反報告)
わかな - 更新ばり楽しみです (2019年11月7日 23時) (レス) id: 5c2b6ff2d8 (このIDを非表示/違反報告)
ひかるん(プロフ) - コメント2回目です笑夢主のバレーがどう成長していくけ楽しみです！落ちも楽しみです…笑更新頑張ってください！ (2019年11月7日 22時) (レス) id: 1f4ce4e8e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海獅子
| 作成日時：2019年11月4日 17時
