21本目 ページ22
、
体育館の隅で自主練している選手達を眺める。
時々携帯を触ったりしながら,という感じ。
明日16時に練習終わるなら17時くらいから観光いける??
いけなくても駅に走ってお菓子を爆買いしなければならない。
荷物持ちとして西田有志を連れて行こう。
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てんてん
ボールが跳ねながら転がってきた。
座っていた私の足にぶつかり,ボールを持ち上げる。
「あ、」
近くで男の人の声がして顔を上げる。
小走りをしている男の人がいた。
小野寺さんほどではないがとても背が高くて首が痛くなりそうだ。
見上げていると,彼は片手を私に向けた。
「ボール」
「…」
私はボールじゃありませんけど?と言いそうになったが,私も準大人なので口を塞ぐ。
男はとても不機嫌そうな顔をしており,西田くんの満面の笑みを見た後だととても暗く見えた。
そしてどこかで見たことがあるような爽やかイケメン。
今は爽やかさを感じられないほどのむすっとした顔をしているが。
「どうぞ」と小さく言い,ボールを優しく投げた。
彼はそれを大きな手でキャッチする。
その大きな手は,間近ではないものの一般人より関節が太く,そして何本か白い包帯が巻かれていた。
動かない手から目線を外し,未だに私を見下ろしている彼を見上げた。
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「……君さ、」
不機嫌そうな彼は小さく口を開いた。
「はい?」
「初心者って本当?」
「…はい」と答えると彼の眉間にはしわが寄り,不機嫌そうな顔をさらに悪化させた。
聞いておいてなんだその態度は,とツッコミを入れたくなる。
西田くんの終始笑顔も疲れるが,彼の不機嫌顔のほうがもっと腹が立つ。
顔を直して出直して来いとぞうきんを手渡してやろうか。
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、
「ゆーき!!」
一番近いコートで誰か名前を呼んだ。
彼はその声に振り返り私の時とは違う明るいトーンで「はい!!」と答えた。
そして彼は私を伏せ目に睨んでから,コートに戻っていく。
イライラしながらもコートに戻っていった彼を睨み返す。
、
彼はネット越しに誰かと話した後エンドラインを超えてボールを構えた。
ボールを宙に投げ,自身を舞わせ,高い打点でボールを放つ。
そのフォームが何故か頭の中にある数年前に見た綺麗なサーブフォームと重なってしまった。
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雪 - 43ページ42本目文章おかしいです (2019年11月17日 20時) (
レス) id: e28ee6ef13 (このIDを非表示/違反報告)
21子(プロフ) - 更新めちゃめちゃ楽しみにしてます！！ (2019年11月14日 21時) (レス) id: fe40dbd9a4 (このIDを非表示/違反報告)
リタ(プロフ) - 更新楽しみにしてます！ (2019年11月13日 16時) (レス) id: 46e4a96814 (このIDを非表示/違反報告)
わかな - 更新ばり楽しみです (2019年11月7日 23時) (レス) id: 5c2b6ff2d8 (このIDを非表示/違反報告)
ひかるん(プロフ) - コメント2回目です笑夢主のバレーがどう成長していくけ楽しみです！落ちも楽しみです…笑更新頑張ってください！ (2019年11月7日 22時) (レス) id: 1f4ce4e8e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海獅子
| 作成日時：2019年11月4日 17時
