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その7 ページ9











「はは,いい体してるね。」







気持ち悪い笑みを浮かべて,男は私の太ももを撫でる。






ああ,気持ち悪い。




吐き気がする。









「…なにをされるのですか?」






意味がわからないと言う演技をし,男の反応を待つ。

















「なにって……ヤ るんだよ?初めてだったりする?かわいいねえ」







んなわけねーだろバーカ。







初めて。






確か初めては……、アイツだ。






今も昔も喧嘩ばかりで悪口ばっかりだったのに。






そういうときだけ,優しく大切に抱いてくれるのだ。





悔しいくらいにかっこいい。









―――――「A、きもちいい?」








アイツを思い出し,顔が熱くなる。
















「顔赤いよ?はは,初々しいねえ」








エプロンをスルリと盗られ,頬をツウと撫でられる。






このやり取りの最中に降谷達が証拠を押さえてくれるはずだ。






仕事とは言え,こんな奴とヤ るのはごめんだ。












ポロシャツのボタンをゆっくり開けられ下着があらわになる。






男は「下着かわいいね」と言って胸元にキスマークを付けた。





本当に殴ってやろうか、そう思った時…









ピピピ……





インカムから音がした。








『証拠を押さえた。新野,そっちも拘束しとけ。』





風見さんから連絡が入る。







あのクソ彼氏遅すぎ。


















「さ、ベッド行こうか。」






男が肩を抱き誘導する。





その手をバシッと叩き振り解く。









「嫌だ。」






「……優しくするから、ね?」






「あんたみたいなキモイ男無理だから。」







男は顔を歪め私を睨む。




舌打ちをして,私に殴り掛かろうとする。







降谷ほどではないが,私も体術くらいはできるのだ。





そう,そのパンチを避けた瞬間…








ぐらっ……





「え……」







足に力が入らなくなり,膝をつく。




そう言えば,さっきから体が熱い。




視界がぼやける。







まさか……









「…やっと効いてきたか……」






「くっ……何したの」





男はニヤリと笑いしゃがみ,私と顔を合わせた。























「薬。この部屋にアロマとして充満させてるんだよ。」

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ふゆーれい(プロフ) - ヤ るとかの意味調べたら「おっふ…」ってなったww←中1女子 (2022年7月27日 18時) (レス) id: 5fc4c4d6bd (このIDを非表示/違反報告)
- 「その11」でポアロに行ったことないという描写がありましたが、物語冒頭でポアロに行ってませんでしたっけ? (2021年12月22日 3時) (レス) @page14 id: 9b11383033 (このIDを非表示/違反報告)
シェラ - 失礼します。公安部は警視庁ではなく警察庁ですよ〜 (2021年6月9日 18時) (レス) id: 55904390b6 (このIDを非表示/違反報告)
可愛いい予感 - 頑張れ (2020年1月13日 21時) (レス) id: e81acf9075 (このIDを非表示/違反報告)
壟薇 - クッションにあったソファ投げつけるんですか笑笑 (2019年10月13日 21時) (レス) id: ba5f7bf38b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:海獅子 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2018年5月7日 14時

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