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「…いいんじゃない？」
「…っ、え？」
予想してなかった玉森くんからの言葉に驚いて思わず顔を上げる。
「それがAちゃんの優しさでしょ？」
「…でも、」
「んーまぁ彼氏としては正直不安も残るけど……
でもだからってAちゃんが裏でコソコソ会ったりしないっていうのは、俺信じてるし！」
「…玉森くん……」
「それになんて言うか…相手の男性の気持ちもわかるしね。それだけAちゃんは魅力的だし。
これもモテる女性と付き合った男の宿命かなって。」
「………」
やっといつもの優しい玉森くんの顔が見えた。
今度は逆に私の手を優しく握ってくれて、「話してくれてありがとう」って。
私はこんなにも優しくて心の温かい玉森くんを不安にさせて、一体何がしたかったんだろう……。
もっと、ちゃんと、私が玉森くんを信じて話してれば良かったんだ。
「あぁー！スッキリした！
もう、Aちゃんがこの世の終わりみたいな顔して待ってたから何かあったのかと思ったよ。」
「そ、そんなこと言ったら、今の玉森くんだって…！」
「だって、俺は演技もできるから！」
「演技？えっ？何？
今のズーン…ってやつ、演技だったの！？」
「まぁ9割は俺の本音だったけど…(笑)」
「いや、それほぼ演技じゃないじゃん！(笑)」
はははって笑ってる玉森くんに、私も半分呆れながらも可笑しくて笑ってしまう。
「これからはさ、どんなことでもお互いに話すようにしよ？」
「…うん。そうだね。」
「俺達まだ知らないことたくさんあるし。」
確かに、お互いにまだまだ知らないことがたくさんある。
機内で会った時は対お客様だったけど、今は違う。
「ってことでさ、今日はAちゃんのこと、もっと知りたいなぁって。」
可愛く笑ってるけど、うっすらと感じ取れた玉森くんの小悪魔な一面。
「っ…、え、あ、今から？///」
「だってAちゃん、キスするのも許可制でしょ？」
「あ、いや、あれは…！」
ジリジリと寄せられる玉森くんの顔。
マジマジと見ると、本当に顔が整ってて、綺麗な瞳に吸い込まれそうになる。
ま、待って……
緊張で倒れそう……
「っ…、」
玉森くんの前髪が一瞬私の額に触れて、思わずぎゅっと目を瞑った。
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珠美(プロフ) - りょうこさん» りょうこさん≫コメントありがとうございます！励みになります(^^)これからも頑張りますので、よろしくお願い致します！ (2021年7月5日 13時) (
レス) id: 6cd37f4262 (このIDを非表示/違反報告)
りょうこ(プロフ) - 更新ありがとうございます。いつも楽しみにしています！ (2021年7月5日 12時) (レス) id: c2325c836d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：珠美 | 作成日時：2021年6月30日 23時
