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「っ…、坂田さん!ごめんなさい!」
「……?
あっ、Aちゃん!お疲れ様!」
会うのは一時帰国以来だから、なんだかんだ半年以上ぶりだった。
爽やかで、優しい笑顔で、いい人オーラに包まれてる感じ……何も変わってない。
「お待たせしちゃって…すみませんでした…!」
「全然!むしろ大変だったね。
疲れてない?大丈夫?」
「あ、いえ…私は大丈夫です!」
女性が求める結婚条件を全て網羅してて、世の中には坂田さんと結婚したい人なんて山ほどいるはず。
私じゃなきゃ……
結婚のために仕事を辞められる人なら……
もっとスムーズに話が進んだんだよね、きっと。
「お腹は?空いてる?」
「…いえ、そんなには……。
機内で食べてきちゃったので…」
本当はそんなに長居するつもりがなくて、サクッと帰れるようにお茶だけにしたいのが本心。
「うーん」と左手につけた腕時計を見ながら考えてる坂田さん。
16時半……
すごく中途半端な時間。
「とりあえず、ここは出よっか?」
「はい…!」
坂田さんと駐車場に向かって歩きだす。
何度かドライブしたことあるから知ってる。
坂田さんの高級外車。
就職のお祝いにお父様からのプレゼントだと言ってた。
就職って自分の会社なのに……
一般庶民の私にはわからない感覚だった。
たぶん、他の子なら玉の輿だからって喜んで飛びつくんだろうなって思う。
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珠美(プロフ) - りょうこさん» りょうこさん≫コメントありがとうございます!励みになります(^^)これからも頑張りますので、よろしくお願い致します! (2021年7月5日 13時) (レス) id: 6cd37f4262 (このIDを非表示/違反報告)
りょうこ(プロフ) - 更新ありがとうございます。いつも楽しみにしています! (2021年7月5日 12時) (レス) id: c2325c836d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:珠美 | 作成日時:2021年6月30日 23時