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62. ページ12

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白が基調の綺麗な部屋はシックな家具が配置されてて、リビングにはお洒落な観葉植物も置かれていた。






「これ、使って。」



「…あ、ありがとう。」






さっきの距離で地味に濡れた頭の上にポンッと置かれたタオル。



受け取って軽く体を拭きとる。






「今お風呂沸かすから、ちょっと待ってて。」



「…っ、えっ!?」






待って待って待って!!!


お風呂?


え?まさか泊まるの!?






「…た、玉森くん…?
あの、私…管理会社に連絡ついたら帰るから…!
お風呂は、その、大丈夫…!!」




「帰るの?こんな時間に?」






えっ……


私は逆に聞きたい。



泊まるの?


彼氏でもない人の家に?






「……えっ。待って。

なに?これ普通なの?」



「…普通って?」



「付き合ってない子を家に泊めるのって、抵抗ないの……?」






なに。この当たり前感。



怖いんですけど。






「んー……どうだろ。
俺は初めてだから。他の人はわかんないけど。」






……初めて?本当に?






「私は、こういうの良くないと思う…!
付き合ってない人の家に泊まるとか……」



「…それはCAとして?俺が客だから?」



「…え?」



「それともAちゃんのポリシー?」






ソファーに腰かけた玉森くんが、膝に肘ついて少し前のめりに私の顔を覗き見る。



あまりに綺麗な瞳に息を呑む。







「…そ、そう!ポリシー!
私はそんな軽い女じゃない!」






少しだけ強くなった口調。



その言葉を聞いて、ふぅーと息を吐いて一瞬俯いた玉森くん。






「……わかった。」



「……?」



「部屋の鍵かけていいよ」






再び顔を上げた玉森くんの言葉に首を傾げる。






「鍵…?」



「俺の部屋で寝るとき鍵かけて。
俺、ここで寝るから。」



「何言って…
「それでも心配なら俺の腕でも縛っとく?」





…何言ってんの?


正気?




今日会うまでは人見知りだと思ってた。



あまり口数の多くない人だと思ってた。






……思ってた人と全然違う。



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設定タグ:キスマイ , Kis-My-Ft2 , 玉森裕太   
作品ジャンル:恋愛
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にかみつば(プロフ) - たまたま見つけて読ませてもらってます☺️北山くんが来てなんだか楽しい展開になってきて続き読むのが楽しみです🥰 (6月27日 1時) (レス) @page30 id: a0721de2a5 (このIDを非表示/違反報告)
珠美(プロフ) - りょうこさん» 初めまして!コメントありがとうございます!どうやら私の設定の問題でしたね…ご指摘感謝です!変更したので引き続きよろしくお願い致します(^^) (2021年6月28日 12時) (レス) id: 60f3e03fcf (このIDを非表示/違反報告)
りょうこ(プロフ) - 更新ありがとうございます。いつも楽しく拝読しています!機能のせいなのか、更新されたストーリー番号の横に【NEW】が表示されるといいなーって密かに願ってます。 (2021年6月28日 12時) (レス) id: c2325c836d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:珠美 | 作成日時:2021年6月21日 14時

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