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「ふふっ、来ちゃったんだ」
彼女を呼び止めると、ちょうどエントランスのオートロックを解除するところで、こうなることが想定内という笑みを浮かべて振り返った。
「どうぞ、入って」
エレベーターに乗り込む彼女に黙ってついていく俺は一体この先どういう展開になることを望んでいるんだろうかー…
一夜限りの関係？
それとも可能性はほぼない彼女にとって特別な関係？
「狭いけど、どうぞ」
廊下の突き当りにある角部屋
鍵を開けてドアを持ってくれて、先に中に入るように促された。
「…お邪魔します」
入った瞬間に鼻を掠めた女性らしい甘い香り。
綺麗に整頓された玄関で靴を脱ぐと遠慮がちに家の中に上がった。
「まさか芸能人がうちに来るなんて夢みたい」
「友達にいないの？芸能界の人」
話しながら奥の部屋へと進むAちゃんの後をついて歩く。
リビングのドアを開けると、ここもまた綺麗に整頓されてた。
「幼馴染がプロ野球にいるくらいかな」
それでも十分すごいことだと思うけど。
てか、その幼馴染とは何もなかったの？
Aちゃんが前に言ってた、幼馴染との憧れるシチュエーションってやつ。
「太輔くんと茜みたいな関係じゃないんだけどね。だから二人が凄い羨ましい。」
「会ったりしないの？」
「ないない！向こうもう結婚して子供もいるし、何より東京にいないからね。」
「こっちの球団じゃないんだ？」
「太輔くん、野球に詳しいんだ！」
ドアの前に突っ立ってた俺の背中に軽く触れながら「座って」ってソファーに誘導される。
可愛い二人掛けのソファーに腰掛けると、お洒落なガラス張りのテーブルにコースターを敷いて麦茶の入ったグラスが置かれた。
「あ、ありがとう」
「ワイン開けてもいい？」
紙袋からボトルを取り出して、引き出しからオープナーを手に取った。
「俺、開けようか？」
「本当に？じゃぁお願い！」
はいって渡されたボトルとオープナーを受け取ると、シールを切る俺の手元をAちゃんが見つめる。
「……え？なに？」
「太輔くんの指キレイだなぁって思って」
そんな台詞をニコニコしながら口にして「ほら、太輔くんの方が指長い」って控えめな桜色のネイルをした自分の手を広げて見せた。
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珠美(プロフ) - 美月さん» 美月さん＊この作品も読んでいただき、ありがとうございます(*^^*)こういう小悪魔女子に憧れて書いてみました！コメントいただけて嬉しいです(^^)これからもよろしくお願いします！ (2021年9月6日 7時) (
レス) id: dad748ef2d (このIDを非表示/違反報告)
美月(プロフ) - 珠美さん、こんばんは(^^)こちらの作品も拝見させていただきました!!藤ヶ谷さんを翻弄してしまう主人公ちゃん、やりますねー（笑）こちらの展開もとっても楽しみです！どの作品も本当に素晴らしい!!方々にコメント失礼いたしました<(_ _)> (2021年9月5日 22時) (レス) id: 0eb5a1c4e3 (このIDを非表示/違反報告)
珠美(プロフ) - ぺこさん» ご指摘ありがとうございます！！！本当ですね…！致命的なミスをしてました(T_T)失礼しました。すぐに訂正いたします！ (2021年8月27日 14時) (レス) id: dad748ef2d (このIDを非表示/違反報告)
ぺこ(プロフ) - 太ちゃんじゃないですか？ (2021年8月27日 13時) (レス) id: 9baa58e5fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：珠美 | 作成日時：2021年8月26日 9時
