検索窓
今日:6 hit、昨日:20 hit、合計:68,822 hit

8. ページ8

.



飛行機が到着して、ドアが開くと俺らも席から立ち上がる。


人の流れに合わせて出口に向かってる時、後ろからクイッとシャツの裾を引かれた。




「……?」



「玉!見て!出口!」





小声でも興奮してるのがわかるミツ。



ミツの視線を追うように、帽子を少し上げて視線を移すと笑顔でお見送りするAさんの姿。





「くぅー!これで見納めかぁ……」





悔しそうに泣き真似をするミツを見て、何言ってんだ…と呆れる。





「ありがとうございました。」




……あと数mで出口。




いつも無言で伏し目がちに降りる俺。





「キタキタキタキタ…!」


後ろから小声で興奮するミツの声がする。









「お気をつけていってらっしゃいませ。」




前を通る瞬間に聞こえた言葉。


思わず顔を上げる。


その瞬間に合った目。




「…っ、」


ニコッと微笑まれて、咄嗟に逸らす。




「ありがとうございましたー!」




すぐ後ろで明るくお礼を言ってるミツの声。



ヘラヘラしてるミツが今は物凄く羨ましく感じる。






「なぁ、見た!?
近くで見たらやべぇ可愛かった。」



「………」



「あぁー名刺渡せば良かった」



「名刺ねぇじゃん」



「…やけに冷静だな。

ま、玉のタイプじゃねーか。」





俺のタイプ?


ミツはどんなのイメージしてんの?





空港から移動する車の中でもずっと興奮が止まないミツに、


二「ええーそんな綺麗な人いた!?」


千「あ、たぶんその人、俺も見た!」


横「ええー俺ずっと寝てたわ」


北「Aさんだよ?」


宮「えっ、わざわざ名前聞いたの?」


北「名札見た!」


藤「あぁー俺も見た。最初に乗った時。」


北「うーわっ。さすがムッツリ。手出すの早っ」


藤「出してないわ(笑)」



みんなも盛り上がってて、俺は蚊帳の外だった。



.

9.→←7.



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.4/10 (75 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
258人がお気に入り
設定タグ:キスマイ , Kis-My-Ft2 , 玉森裕太   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:珠美 | 作成日時:2021年6月18日 8時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。