空で出逢ったキミ。 (ページ14)

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飛行機が離陸してから、俺ら以外の一般のお客さんには配られる食事。

自然といい匂いがしてくる。

あぁー腹減った。

すぐに宮田のところに運ばれてきた飲み物。

グラスをサイドスペースに置いた後、そのまま控えめに腰を屈める彼女。

「…あの、」

「……？」

「お食事はキャンセルと伺ったんですが、今日のデザートで一口チーズケーキを用意してるんです。

北海道のお店で私たち乗務員もお土産に買うほどファンが多くて美味しいんですけど……

もしよろしければ召し上がりませんか？」

俺と宮田は目を合わせる。

控えめな彼女。

きっと俺らが食事を口にするのはNGだと事務所から言われてることを知っての気遣いだとわかった。

宮「えっ、いいんですか？」

嬉しそうな宮田。

顔が緩みすぎてオタク感出ちゃってる。

「もちろんです。
皆さまの分もご用意してるので。」

宮「じゃあ、ぜひっ！
ありがとうございます！！」

藤「…俺も、いいですか？」

「はい。もちろんです。
皆さまにお持ちします。」

Aさん、嬉しそう。

きっとここまで勧めてくれるってことは相当オススメのチーズケーキなんだろうな。

腹減ってたから嬉しい。

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