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「…ま、…玉、なぁって！」
「…っ、？」
半分寝かかってた時、後ろから肩を揺さぶられて起こされた。
なんだよ、もう。
いい年して1番落ち着きねぇんだから。
「あの人！めっちゃ可愛くね？」
ミツがクイッと顎で示す先にいたのはCAさん。
俺らの斜め前に座るお客さんの前で視線を合わせるようにして屈んで何やら喋ってる。
「………」
「ありゃ名刺もらい放題だな。」
ド素人の考え丸出しのミツにこの時ばかりは同感だった。
確かに、可愛い。
てか、顔ちっさ。
乱れ1つなく綺麗にまとめられた髪。
真っ赤な口紅が似合う色白の肌。
くりっとした目は表情に合わせて笑って細めたり、大きくなったりと豊かに動く。
「…あぁー俺あの人となら飛行機落ちてもいいかも。」
「は？」
「ジョーダンだよ、冗談。」
やめろよ。不吉でもない。
俺だってそんなに飛行機得意じゃないんだから。
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作者名：珠美 | 作成日時：2021年6月18日 8時
