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〜 福岡ツアーの日 〜
飛行機に乗って移動する。
8時10分発≫≫10時着
「あ〜ねみぃ〜…」
窓側に座ったワッターがそう呟きながら帽子を深く被り直して頭を下げた。
こいつ寝る気満々じゃんか。
エコノミーよりも良い席で、ファーストクラスほどではない席。
社長みたいな革張りのシート、俺結構この席好き。
次々に乗ってくるお客さんたち。
朝早いこともあってスーツ姿の人が多い。
「ねぇ、玉。今日何時起き?」
「…6時。ミツは?」
「4時半」
「は?じいちゃんじゃん。」
1つ後ろの席から顔を覗かせて話しかけてきたミツに笑いながら答える。
「…飛行機乗る前日寝れねんだよ。」
「…楽しみで?」
「バカ、逆だわ。
この鉄の塊が飛ぶことが未だに信じらんねぇんだよ。
あぁーなんで新幹線じゃねぇんだよ。」
「…ふふっ」
ツアーのたびに乗ってる飛行機。
そういやミツはいつも通路側に座りたがる。
ミツがぶつぶつ文句を言ってるのを後ろに感じながら、俺は自分のカバンを足元に置いて俯き目を閉じた。
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作者名:珠美 | 作成日時:2021年6月18日 8時