調査 ページ9
「じゃあ、早速今日の夜の9時に集ご…」
「ちょっと待て。」
またもや私の言葉は先輩に遮られてしまった。
不満そうな私を全く気にせず話し始める。
「先に、昼に行った方がいいんじゃないか?なにも対策をせずに行って俺たちが行方不明になったらただの馬鹿だ。」
その一言に、ついに私はブチギレた。
「だ〜れ〜が〜バカだってぇぇぇ!?」
言うが早く、私は立っていた先輩の足元を蹴る。
すると、見事なくらいに先輩はすっ転んだ。
気づいた慎吾が慌てて暴れる私を止める。
「先輩は勉強はできるけど運動はからっきしダメなんだ!下手に扱うと骨折させることになるぞ!」
楓は慎吾に強張った笑みを返す。
「それ…遠回しに傷つけてるような…」
「全く…じゃあ放課後、神社に集合!先輩もそれでいいですね!?」
「あ、嗚呼…」
「よし!じゃあ一旦教室に戻るぞ!先輩、失礼しました!」
教室に入る直前、楓がふと思い出したように話し出す。
「そういえば、慎吾くんって昔からリーダータイプだったよね。」
「そーだよねー。で、私は肉体労働専門っと。嫌な役だよね〜!」
まあまあ、と宥める楓に、冗談だよ、と返す私。
この時は、夜にあんなことが起こるだなんて、思いもよらなかったんだ。
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北条ひかり(プロフ) - 水無月歌乃@絵師さん» 褒めていただき、うれしいです!これからもよろしくお願いします! (2022年8月10日 23時) (レス) id: 690716307d (このIDを非表示/違反報告)
水無月歌乃@絵師(プロフ) - 冒頭から世界観に引き込まれました。とても素敵なお話ですね! (2022年8月10日 23時) (レス) @page2 id: bff6de7ecd (このIDを非表示/違反報告)
北条ひかり(プロフ) - 朱まぐさん» ありがとうございます!こちらも、更新頑張ります! (2022年8月5日 18時) (レス) @page8 id: 98e6601380 (このIDを非表示/違反報告)
朱まぐ(プロフ) - 初めまして、コメント失礼します。主人公達のやり取りが面白くて読んでいて楽しかったです!最新話に出てきた狐の正体や少女が言っていた言葉の意味などもとても気になります。無理せず作者さまのペースで頑張ってください! (2022年8月5日 17時) (レス) @page3 id: 36aa4bf6d2 (このIDを非表示/違反報告)
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