【名前変換オリジナル】いろんなタイプの恋人とII

令和最初の ページ31

令和が、やってきた。

令和がやってきたということは、私はつまり
平成最後の彼の彼女であり
さらに
令和最初の彼の彼女なのだ！

A「むふ…むふふふ…」

洋「何をそんなに笑ってるんですか…」

A「いやいや、なんでもないのよ」

若干引き気味の彼を置いてにやにやは止まらない。

洋「令和になりましたねぇ」

A「そうだねぇ」

にやにやしている私はさておき、
しみじみと時代の流れを噛み締める。

A「ねぇねぇ、令和最初のハグしましょ？」

洋「え、そうですねぇ…」

A「だめ…？」

考え込んでいる彼。
えぇ、ハグ、してくれないのかな…。

洋「そうですね、まぁ、いいでしょう。おいで？」

破壊力抜群の「おいで？」を見せられて、
行かないわけがない。

A「うー、好きです…」

ぎゅっと抱きしめられる。
洋さんの体温が全身に伝わって、すごく幸せだ。

ふいに、身体が離れた。

A「え…」

顔を上げた瞬間
私の唇は奪われた。

洋「んー…これで令和最初のキスもできましたね？」

A「な、なんて…なんてことを…」

絶対に逃がすまいと
抱きしめられたまま離してもらえない。

洋「耳まで真っ赤じゃないですか。」

A「…うぅ」

洋「どうせ平成最後の女とか令和最初の女とか考えてたんでしょう」

当てられてしまった。

A「そうです…」

洋「あなたは一生僕の女です。…生涯最後の、俺の女。」

A「お、おれのおんな、て」

普段言わないような言葉を抱きしめられたまま耳元で囁かれ、
もう心臓は止まっていた。

A「す、すきです…」

洋「知ってます。ありがとうございます〜」

ー令和最初のー

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