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私 side
「…あっついねぇ、…しんどいねぇ、」
夜になっても、更にともくんのお熱はぐんぐん上がり、ついに40度を越してしまった。
ベッドに吸い込まれるようにぐったり横たわってるけど、長い睫毛をぱたんぱたんとさせながら、明らかに眠れてない様子。
ねんねしていいよ？、って一応言ってみても、こんだけお熱高かったら難しいよね。
時折、まぶたがぴくぴくっと震える。
ちょっとしたてんかんの症状。
突然のお熱に、頭の中もびっくりしちゃったのかな。
「てんかんは、今のところ大丈夫そうですね、」
「…はぁ、よかった。 ありがとうございます。」
「また、大きな痙攣とかあれば呼んでください。」
震えるまぶたに、珍しくお口からよだれ。
てんかんもあるから気持ち悪くなったのかな、と急いで淳太先生を呼んだけど、とりあえずは大丈夫と言われて一安心。
よだれは、喉の痛みがひどくなって唾を飲み込めなくなってきたせいなんだって。
あまりにもしんどくて、お口の中は見せてくれなかったともくんやけど、おそらく喉のポツポツがただれ始めてきているらしい。
聞いただけで、恐ろしいこと。
頭を撫でたら、ぽろっと一粒、ともくんのお目目から涙がこぼれた。
「…いたいいたいだね？ あ、オムツかえよっか？ スッキリしようね？」
相変わらずお腹も下してるし、お熱も下がる気配がない。
ひたすら頭をなでなでして、オムツを交換して、お口のよだれを拭いて。
気がつけば、閉めていたカーテンから、光が差し込み始めていた。
その頃に、ともくんもやっと寝息を立て始めた。
「…はぁ、代わってあげたらな、」
また少しずつ、ひゅうひゅうなるお胸を撫でながら、思わずそう呟く。
でも、そんなことは絶対できないから、いつもは思っても言わないつもりなんだけど。
今回ばかりはあまりにも辛そうすぎて、たまらなくなって言ってしまった。
ごめんね、ともくん、ママ代わってあげられないの。
ママがともくんを早く産んじゃったせいで、ともくんはしんどい思いをしてるのに。
ぐーっと背伸びをして、思わず流してしまってた涙をゴシゴシ拭く。
次にともくんが起きたのは、1時間後だった。
相変わらず、40度前後の高いお熱が続いてた。
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すぴん(プロフ) - まだまだ続きがあるとのこと、大好きなお話がまた読めるのは嬉しいです！完結までマイペース頑張ってください。楽しみ応援しています(^^) (2018年10月23日 15時) (
レス) id: f7fd1c07dc (このIDを非表示/違反報告)
らな(プロフ) - 終わってしまうんですね...この作品大好きです！新作も楽しみにしています！ (2018年10月21日 19時) (レス) id: 43623a3210 (このIDを非表示/違反報告)
すぴん(プロフ) - お話が終わってしまうのは寂しいです。このお話好きでした。また、七不思議さんのお話楽しみにしていますね！ (2018年10月21日 14時) (レス) id: f7fd1c07dc (このIDを非表示/違反報告)
由菜〜きりかみ寄りのきりかみじゅん担(プロフ) - ともくんの優しい心や、周りの人の配慮に触れられるこの作品、大好きです！私もともくんみたいになりたいなーって(*´∇｀*)これからも楽しみにしています！ (2018年10月1日 23時) (レス) id: c2e0efe9b5 (このIDを非表示/違反報告)
蘭丸(プロフ) - 番外編でのんちゃんのお話も書いて欲しいです！ (2018年9月29日 18時) (レス) id: ec8e103f7a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：茉都香 | 作成日時：2018年8月12日 13時
