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玉森くんが表紙に載っている雑誌を、食い入るように見つめる。
裕太「んふふ、そんなに見る?(笑)」
「だって!すごすぎるんだもん…」
玉森くんの事はもちろん格好いいって思ってたけど、たった2年でこんなに大人っぽくなってるし。
しかも、知らない間に今をときめくアイドルになってるんだよ?
もちろん、隣にいるみっくんも相変わらず安定の格好良さと可愛さだけど…
正直、玉森くんにしか目がいかない…!
裕太「ねぇ、表紙ばっか見て楽しい?」
「うん、楽しい。」
裕太「……中にも俺載ってるよ?」
「え…嘘っ、どこ?!」
パラパラとページを捲っていくと、Kis-My-Ft2と書かれたところに目が止まる。
「…っ、///」
……アイドル玉森くんのビジュアルが良すぎて、もうなんか目の前の玉森くんを直視出来ない。
裕太「……。」
次のページへいくと、新メンバーの紹介コーナーみたいなのがあった。
"ファンの癒し!皆の玉ちゃん"
そんな一言から始まり、ゆるふわで自由奔放な性格だとか、実は人見知りだとか、目立つのは苦手だとか……
…なんだか複雑かも。
私だけが知ってる玉森くんの色んな面が、ファンの女の子には伝わっちゃうわけでしょ?
ジャニーズファンには可愛くて綺麗な子がわんさかいるし、私なんかが彼女でいいのかな?
パタンッ
裕太「……そろそろこっち見てよ。」
「え…?」
急に雑誌を閉じられ、どうしたんだろうと思って玉森くんを見上げる。
裕太「……雑誌ばっかり見てないで、目の前にいる生身の俺を見てほしいんだけど?」
ムスッと膨れて、完全に不貞腐れている。
「ご、ごめんね?…その、あまりにも玉森くんがアイドルすぎて、色々と考えちゃってたの。」
裕太「……。」
「雑誌、玉森くんが帰ったらゆっくり見させてもらうね?」
裕太「…やだ。」
「え?」
裕太「俺が帰ったら…とか、今はそんな事考えないで。菜々子と一分一秒でも離れんの嫌だから、この後菜々子とバイバイするとか考えたくない。」
ストレートに伝えられる玉森くんの想いに、胸の奥がキュンと高鳴った。

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nanaco(プロフ) - もち?太郎さん» ありがとう(*^^*) 玉ちゃんmainは短編と君チョコの続編を作るつもりだけど、連載優先^^; また他の作品でも宜しくね(*'▽'*) (11月10日 14時) (レス) id: d77fcd2775 (このIDを非表示/違反報告)
もち?太郎(プロフ) - つい泣いてしまった...完結おめでとうございますっ!凄く長いお話だけどちゃんとまとまっててスッキリした終わり方だったよー!! (10月20日 15時) (レス) id: 3f59dac3ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:nanaco | 作成日時:2019年8月16日 21時