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半年ぶりにAに会ってみて、やっぱり俺にはAが必要なんだって分かったんだ。
藤ヶ谷さんみたく容姿はずば抜けてないし、お金もないし、レディーファーストとかに疎いけど・・・
それでも俺は・・・!
「……うん、そのつもりだよ。」
いや、藤ヶ谷さんがなんと言おうと俺はもうAの手離したりなんかしな・・・い・・・・・?
『…へ?』
今・・・なんて?
「藤ヶ谷さん…本気、なんですか?」
「うん、本気。」
「でも…っ、そんなことしたら……」
「大丈夫だよ、昔から母さんは俺に甘いから。父さんがなんと言おうと、俺の味方でいてくれる。」
「……。」
『ちょ、ちょっと……え?なんの話?』
俺、さっきから置いてかれてない?
「……高嗣、ごめん。」
『え…あ、うん?』
「実はね、藤ヶ谷さんとの婚約…」
「最初からしないって決めてんの。」
Aの言葉に被せるように、藤ヶ谷さんが淡々と言い切った。
『……最初、から…しない?』
どうゆうこと??
もう俺の頭ん中、はてなマークでいっぱい・・・
「君、Aさんの元彼だよね?」
『えっ?!』
「Aから話は聞いてるんだ。俺との婚約の為に、Aが辛い別れをした相手だって。」
『……。』
Aを見ると、気まずそうに俯いている。
「最初に会った時……Aが心に決めた人がいるんだって、一目見て分かったよ。」
「びっくりしましたよ……突然、彼氏はどうするの、なんて聞かれて…」
「あははっ(笑) あの時はまだ付き合ってたでしょ?次に会った時はもう別れてたみたいだけど。」
・・・え?
意味分かんない、意味分かんない。
婚約しないってどうゆうこと?
今日って挙式なんだよね?
・・・俺、呼ばれたんだよね?
「それで、二階堂くん。君にも重役を務めてもらいたくて…」
『……。』
「あれ?二階堂くん?」
『……。』
「……もしかして今の話、初めて聞いた?」
『……。』
無言で頷くと、苦笑いを浮かべながら「マジか…」と一言呟いた藤ヶ谷さん。
「……Aさん、」
「だ、だって…」
「俺言ったじゃん、ちゃんと話しといてって。」
「っ、……話せなかったんです。高嗣にはもう付き合ってる人がいると思ってたから…」
今にも泣きそうな顔でそう言うA。
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nanaco(プロフ) - みちこさん» そう!ニカを元彼にするのはちょっと既に泣けてきます・・・なんだか婚約者=藤ヶ谷さんのイメージしません?笑 そうですよ、訳ありなんですよ〜。゚(゚^ω^゚)゚。 (2019年9月23日 20時) (レス) id: d77fcd2775 (このIDを非表示/違反報告)
nanaco(プロフ) - 恵美さん» が、頑張ります〜。゚(゚^ω^゚)゚。笑 (2019年9月23日 20時) (レス) id: d77fcd2775 (このIDを非表示/違反報告)
nanaco(プロフ) - りっちゃんさん» やっぱり何を書いてもニカちゃんになりそうで抜け出せなーい!です(//∇//)w いきなりキャラ変はアレなんで、徐々にぶっ飛んだニカちゃんにしていこうかと(笑)また宜しくお願いします♪ (2019年9月23日 20時) (レス) id: d77fcd2775 (このIDを非表示/違反報告)
みちこ(プロフ) - nanacoさん» 今度は元カレ設定?太ちゃんが恋敵?だけど何だか訳ありな(^.^)続き楽しみにしています(^_^) (2019年9月23日 18時) (レス) id: 95022a0a60 (このIDを非表示/違反報告)
恵美(プロフ) - 早めに更新お願いします(笑) (2019年9月23日 18時) (レス) id: 9abe6fed7e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:nanacoy1139 | 作成日時:2019年8月31日 21時