My SWEETIE〈短編集〉

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その細い身体のどこにそんな力があるんだろう。




ぼんやりとする意識の中で、そんな事を考えていた。




優しくベッドに降ろされた頃には、私の意識はほぼ夢の中。




『えっ、A…？』




『…はぁ、マジか。』




『A〜…寝ちゃうの？』




『……おやすみ、A。』




甘い香りに包まれながら見る夢は、とびっきり甘くて幸せ…









「んっ…」




目覚めると、何やらゴソゴソと音が聞こえる。




「ん〜……えっ？！///」




『あ、おはよA。』




平然とした顔で、私のシャツに手を突っ込んでやわやわと胸を揉んでくるから一気に目が冴えた。




「なっ、ななな何してんの！！///」




『んふふ、おはようのご挨拶〜♪』




はぁ…朝から可愛い笑顔、癒される……




「…っ、じゃなくて！！///」




『ん？だって〜…昨日A寝ちゃったんだもん。おかげで俺、我慢地獄だったんだよ…？』




ちゅ、と脇腹あたりにキスを落としながら、ニッコリ笑って私を見下ろしてくる。




普段は甘えたがりなワンコのくせして、ベッドの上で醸し出す妖艶な雰囲気にはいつもゾクっとさせられる。




「えっ……あ、ごめん…//」




太輔の匂いとぬくもりが心地よすぎて、気付いたら寝ちゃってたんだ…




『いいよ、許してあげる。』




「…ありがと。」




『じゃ、今から埋め合わせね？』




驚く私を見下ろしながら、ペロリと舌舐めずりをした太輔…




「はぁあ？！/// いや、朝だし！！」




『ん…Aちゃん今日休みでしょ？俺今日仕事昼からなの。』




「っ、///」




『だから…今からゆっくり愛させて？』




甘い甘い彼に翻弄される朝。




たまには悪くはないかも…？








【Sweet Flavor】


ーfinー

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