検索窓
今日:2 hit、昨日:2 hit、合計:350,194 hit

36 ページ37

.


「ホントに…玉森くん…?」



「そうだよ、俺、玉森くん。」



「…なんでここに?」



「なんかね、幽体離脱しちゃってるみたい(笑)」




んははって笑う玉森くんは、私のよく知る玉森くんで。




「あ、ねぇ、俺の席座ってるとか酷くない?!新品の机と椅子楽しみにしてたのにさ〜。」




…玉森くんこそ、酷くない?




感動の再会なんだから、ちょっとくらい喜んでくれてもいいじゃん。




机と椅子なんて、どうでもいいじゃん…。




「…帰る。」




戸締りは先に済ませてたから、教室の鍵だけ閉めて カバンを持って、職員室へ行く。



「ねぇ。」




「ねぇってば。」




「谷本…怒っちゃった?」





黙っている私に、必死に話しかける玉森くん。




私が向かった先は、玉森くんが眠っている病室。




「谷本…ごめん、机と椅子は どうでもいいんだ。」




「…玉森くんのバカ。」




「…ごめん。」




…謝って欲しくなんかないし。




「ずっと…待ってたよ?」




宙にふわふわと浮いている玉森くんを見つめる。




「谷本、俺、ずっといたよ?」




「え?」




「毎日来てくれてたのも知ってる。」




「ここにいたの?」




「うん。誰も気付かなかったけどね(笑)」




…なんだ、じゃあ、感動の再会だなんて そんな事思ってるのは私だけ。




「あ、俺の手を握ってくれてるのも見ちゃった。」




?!!///




驚いて顔を上げると、口元を手で押さえてニヤニヤしている玉森くん。



「に、握ってないし// ちょっと手に触れただけだもん。」




「そうだっけ〜?(笑)寂しそうに俺の事見つめてたじゃーん。」




……ムカつく。




玉森くんってなんでこんなに意地悪なの?




私ばっかり 玉森くんの事を想ってて。




馬鹿みたい。




ホント、馬鹿みたいじゃん…。

37→←35 Tside



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (456 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
703人がお気に入り

アイコン この作品を見ている人にオススメ

関連作品 アイコン 「Kis-My-Ft2」関連の作品

プレイリスト この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )

設定タグ:玉森裕太 , 千賀健永 , Kis-My-Ft2   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

このみ - 大人になった裕太 (2020年10月3日 19時) (レス) id: 25b3f023e7 (このIDを非表示/違反報告)
nanacoy1139(プロフ) - 黄色好きさん» 黄色好きさん、素敵なコメントありがとうございます…(^ ^)続編も考えておりますので、また良ければ是非お越し下さいね。 (2019年1月24日 7時) (レス) id: da866a5801 (このIDを非表示/違反報告)
黄色好き - 伝えたい想いは、何時でも伝えられるわけじゃないって事。それなら、今こそだからすぐにでも伝えたいなって。想いはありますよ。またいい話しでした。青春に戻ってみたい。 (2019年1月24日 1時) (レス) id: f0b607ac31 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:nanaco | 作成日時:2019年1月22日 12時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。