23 Tside ページ24
.
早いもので、入学してから1年が経ち、二度目の春を迎える。
「また同じかよ玉森〜!」
登校し、教室に貼られたクラス表を見ていると、自分の名前を発見。
「んだよ〜(笑)悪いか!!」
とか言いつつ、ハイタッチ。
特別仲の良いクラスメイトはいなかったけど、誰とでも 広く浅く交流していた。
人見知りな性格は、中学に入っておさらばしたつもりだ。
それより…
自分の名前の隣には、見慣れた名前。
あ…。
谷本と目が合った。
「谷本も同じじゃん!また席、前後だね〜(笑)」
「うん、そうだね(笑)またよろしくね。」
「よろしく〜。」
谷本は至って普通そう。
俺だけかな?
…また同じクラスで嬉しいなんて。
始業式が終わり教室に戻る。
新年度はプリントが沢山あって、どんどん前から配られてくるんだけど、
「谷本さん…?谷本さんっ!!」
谷本の前の席の奴が、後ろを見て困った顔をしている。
「えっ?!」
やっと気付いたみたいだ。
「プリント後ろに回していってるんだよ。大丈夫?ぼーっとしてたけど。」
「あ、ごめんなさいっ!//」
珍しいな、谷本がぼーっとしてるとか。
何か考え事でもしてたのかな?
「谷本しっかりしろよ〜(笑)」
プリントを受け取りながらそう言うと、恥ずかしそうに顔を赤くした。
「初めまして、俺千賀っていいます。前後の席同士、仲良くしてね!」
千賀…か。
前までは谷本の前の席は 真面目そうな男子で、全く谷本とは喋らなかった。
俺の方を向いて話すより、千賀と話す事が増えた谷本。
…面白くない。
703人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
このみ - 大人になった裕太 (2020年10月3日 19時) (レス) id: 25b3f023e7 (このIDを非表示/違反報告)
nanacoy1139(プロフ) - 黄色好きさん» 黄色好きさん、素敵なコメントありがとうございます…(^ ^)続編も考えておりますので、また良ければ是非お越し下さいね。 (2019年1月24日 7時) (レス) id: da866a5801 (このIDを非表示/違反報告)
黄色好き - 伝えたい想いは、何時でも伝えられるわけじゃないって事。それなら、今こそだからすぐにでも伝えたいなって。想いはありますよ。またいい話しでした。青春に戻ってみたい。 (2019年1月24日 1時) (レス) id: f0b607ac31 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:nanaco | 作成日時:2019年1月22日 12時