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y side
「邪魔者は退散するね〜」って余計な一言と俺たちを2人残して、太輔が帰っていった。
「……。」
吉川「……。」
前とはまた違った意味で気まずい空気…
フワァ…
あ、甘い匂い……今日は一段と強い気がする。
…じゃなくて!!
「ごめん。」
吉川「え?」
「最近、冷たくしてた…」
吉川「…もしかして、私が藤ヶ谷先生に……本命チョコ、あげると思ってたんですか…?」
じっと俺を見つめてそう言ってくる。
「………そうだよ。」
負けじと見つめ返す。
「「……………っ////」」
お互いに、2秒と持たないうちにボンッと赤くなって終了。
吉川「あのっ、…横尾さんって、" わた " って名前なんですか?」
「…渉。" わたる " の " わた " だよ。」
吉川「そうですか…」
「菜々子…」
吉川「…へっ?!///」
「…って言うんだな、下の名前。」
吉川「あ、はい…っ、菜々子…です///」
「……菜々子は、誰かにチョコあげるの?」
…2度目になるこの質問。
吉川「…あげますよ。」
「………それって、どんな人?」
これも、あの時と同じ質問。
吉川「……言っていいの?」
「…いいよ。」
てか、なんかタメ語になってるし…
吉川「無愛想で……面倒だと思ったらすぐ顔に出るし、いっつも私の事変な子だって言うし………でも、なんだかんだで優しいところとか?たまに見せる笑顔とか、八重歯あるとか………あと、甘い匂いがするのも好き。」
「……随分、ベタ惚れだな。」
吉川「……チョコもその人にあげます。」
7階に着き、エレベーターを降りる。
「…それ?」
手に持ってる紙袋を指差す。
吉川「形崩れてますけど…っ、提出したやつよりも上手く出来なかったけど…食べてくれますか?//」
耳まで真っ赤にしながら、上目遣いでこちらを見てくる。
そんなの………
「一緒に食べる?…………俺んちで。」
吉川「なっ// いっ……えっ?!!///」
目を大きく見開いて、口をパクパクさせている彼女を どうしようもないくらいに愛おしく感じた。
「…やば。」
吉川「え?」
「……やっぱ 食べるの、チョコだけじゃ済まないかも。」
吉川「えっ?!///」
〜fin〜
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美紀 - キスマイ前列寄りのオール担当です最高です (2019年12月26日 13時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
ゲネ様 - kismy最高 きたみつかわええええ (2019年3月17日 15時) (レス) id: 769f0afd41 (このIDを非表示/違反報告)
yokonana(nanaco)(プロフ) - ゆなさん» こんにちはゆなさん!コメント嬉しいです(о´∀`о)千賀さんの天使っぷりに癒されちゃって下さい(笑) (2019年2月19日 8時) (レス) id: da866a5801 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな(プロフ) - こんにちは。いつも楽しく読ませて頂いてます。千ちゃんって、こういうキャラだよな〜とクスッとしてしまいました。(笑) (2019年2月19日 5時) (レス) id: e8c5585582 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:nanaco | 作成日時:2019年2月15日 23時