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21話 ページ29

改めて、水穂と合流することができた。
水穂は目を輝かせ、尻尾をブンブン振っていた。

「紗奈、やっと会えた…!」
「水穂…よく頑張ったね。」

ぎゅぅぅ…ときついくらいに水穂は紗奈を抱きしめる。

「じゃ、そろそろ行こうか。」

紗奈はそう言って紅い杖を出し、水穂に渡す。

「私の杖!…良かったぁ〜…」

杖に頬擦(ほおず)りをして、ぼそぼそと何かを呟き杖の持つ手を上に上げた。

杖から光が飛び出し、天井にぶつかると建物全体に波紋の広がるように広がっていく。

そして静まり水穂は手を下ろした。

「他の4人が見つからないとね〜…」

そして何もない天井や床をキョロキョロ見渡す。

センラと坂田は顔を見合わせて不思議がっていたが紗奈には分かった。

さっきの水穂の魔法は、透視魔法。
床も天井も水穂にはすべて透けて見えるのだろう。
水穂はすぐに声を上げた。

「……っあ!
紫姫達が2階の右側にいる、…真月…っやばい!」

顔を真っ青にして水穂は紗奈を見た。

「どうしたの?」

不安が紗奈の頭をよぎった。

「真月が倒れてる…。」

その声がとても震えていた。
紗奈はギリ、と歯軋りした。

「私と優が紫姫達の所へ行く!紗奈は真月をおねがい!
真月は1階の階段の近く!」

水穂は走って紫姫の元へ向かって行った。坂田はその背中を追いかけていった。

早く行かないと…真月が危ない。

「……おかしいんよぁ…」

紗奈がやっとで聞こえたくらいの小さな声で、センラがそうつぶやいたのが聞こえた。

紗奈も違和感は感じていたので、気にしないことができなかった。

「…仕方ない。はまったふりをするしかないよ。」

そうして、私達は1階にいる真月とうらたの元へ向かった。



___________________

こっちの方のお話を早めに終わらせたいのでしばらくはこっちを書きます!

よかったら覗くだけでも…!お願いします…。

朧月 天音 最初の作品にして、オリジナル。

こんな能力要らない!
http://uranai.nosv.org/u.php/novel/saitoiroha/

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作者名:朧月 天音 | 作成日時:2020年12月8日 21時

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