狼少女の廻廻奇譚弐【呪術廻戦】 (ページ6)

今日:3 hit、昨日:2 hit、合計:19,943 hit

51 ページ6

Aside

真依「いいのよ、言いづらいことってあるわよね

代わりに言ってあげる」

と、笑う真依先輩。

真依「【器】なんて聞こえはいいけど、要は半分呪いの化物でしょ

そんな穢らわしい人外が、隣で不躾に【呪術師】を名乗って虫唾が走っていたのよね」

おかしそうに笑う先輩の言葉にだんだんと俺達の顔が冷えていく。

真依「死んでせいせいしたんじゃない？」

そして、場の空気が氷点下へと達した。

すると、今まで黙っていた東堂先輩が話に入ってきた。

東堂先輩とは前に一度会ったことがある。

本人が名前を覚えているかは知らないが…

東堂「真依、どうでもいい話を広げるな

俺はただ、コイツらが乙骨の代わり足りうるのか、それが知りたい

伏黒と大神…とか言ったか

どんな女がタイプだ」

『は？』

そう言いながら東堂先輩は着ていたシャツを破り捨てた。

真剣な顔して何を言うかと思えば、何なんだこの先輩

東堂「返答次第では今ココで半殺しにして、
乙骨…最低でも三年は交流会に引っぱり出す

因みに俺は＿＿

身長(タッパ)と尻がデカイ女がタイプです！」

と、堂々と言い放つ先輩。

いや、お前のタイプとかどうでもいいよ

伏黒「なんで初対面のアンタと女の趣味を話さないといけないんですか」

釘崎「そうよ、ムッツリにはハードル高いわよ」

『そうだ、ムッツリには無理だぞ』

伏黒「オマエらは黙ってろ

ただでさえ意味分かんねー状況が余計ややこしくなる」

東堂「京都三年、東堂葵。自己紹介終わり

これでお友達だな。早く答えろ男でもいいぞ」

なんで自己紹介＝お友達になるんだよ

東堂「性癖にはソイツの全てが反映される

女の趣味がつまらん奴はソイツ自身もつまらん

俺はつまらん男が大嫌いだ」

つまらん男が嫌いなのは認めるが、それはお前の解釈だろ

なんで女の趣味＝ソイツ自身になるんだよ

というか、僕は女なんだが？

東堂「交流会は血湧き肉躍る俺の魂の独壇場

最後の交流会で退屈なんてさせられたら何しでかすか分からんからな

俺なりの優しさだ。今なら半殺しで済む

答えろ伏黒、大神、どんな女がタイプだ」

高専は四年制だが交流会は三年までだ。

なるほど、確かに最後の交流会で退屈したくないのは分からなくもない

が、コイツの都合で半殺しにされるのは気にくわない

東堂先輩は一級術師だ。

それに対して僕は準一級、東堂先輩には勝てない。

準一級と一級では強さが圧倒的に違うのだ。