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ー…だーいせーいこーう。
ー…立花先輩、まだですかー？
ー…いきましょ、先輩。
ー…僕、先輩のこと、心から尊敬してます。
また、喜八郎の声が聞きたい。また"立花先輩"と呼んでほしい。そして、好きなだけ蛸壺を掘らせてやろう。今はもう、ほこりをかぶり壊れて使われなくなった踏鋤と手鋤。
「良いんじゃないか」
「……っ、」
「俺は、それで良いと思うぞ」
「文次郎……」
周りもうなずいた。喜八郎は仙蔵のそでをつかんだままだが、それでも先程よりかは力が緩んだ。
それからと言うもの、仙蔵は授業以外は女のところに行くようになった。時間的に喜八郎も一緒だ。
「今日も異常はない、か………」
見張りを続けて３日。女は未だに覚める気配はなかった。
その日の戌の刻ー午後８時頃ー。喜八郎はつかれて眠ってしまったため、見張りは仙蔵だけだ。天井の板をはずし、そっとのぞいてみる。すると、女がいつの間にか起きていた。その横には親友の伊作が座っていて、何やら話し込んでいた。
「体の具合はどうですか？」
『「もう大丈夫だよ。ありがとう、善法寺」』
仙蔵は、女の声が聞こえないことに気が付いた。口は動いてるのに、声だけが聞こえない。もしかして女は、喋れないのか？
「あの、Aさん……」
『「何だ？」』
「"善法寺"じゃなくて、"伊作"と名前で呼んでくれませんか？今後のために。……実は僕、天女が来た時に、魅了されてしまって…後輩に苦無を向けてしまったんです。あげくの果てには友をも傷付けました。彼女といた時は幸せで、まるで天国にいる気分でした。だけど、夢から覚めると、………学園は地獄絵図でした。もう、あんな思いはしたくない。少し怖いけど、僕は……貴女と仲良くなりたいんです。少しずつですが、前を向きたい。AAさん、……僕と、友達になってくれませんか？」
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れな(プロフ) - めちゃくちゃ面白いですし続きが気になります！またお時間がある時に更新してもらえると嬉しいです！楽しみにしています！ (2022年3月31日 12時) (
レス) id: 5c55cc0d78 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - 今晩は、初めて読みました!続きがすごく気になります！ (2021年1月29日 17時) (レス) id: d1dc2ada9f (このIDを非表示/違反報告)
ななつのうみ(プロフ) - 美音さん» ご指摘ありがとうございます。なんとなく分かりました。これからもご指摘、よろしくお願いします。 (2018年2月5日 9時) (レス) id: 2454d6f77d (このIDを非表示/違反報告)
美音(プロフ) - 分かりずらかったらごめんなさい。後、応援してます！ (2018年2月5日 1時) (レス) id: 7b5522f86f (このIDを非表示/違反報告)
美音(プロフ) - お気に入り登録させていただきました！作者さんって自分の名前を入れる時に(名前)にしてますか？してるんなら、変えた方がいいですよ。占ツクには元々自分の名前を書く欄があって、そこに名前を入れてると(名前)の中にその文字が自動的に入るので…。 (2018年2月5日 1時) (レス) id: 7b5522f86f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ななつのうみ | 作成日時：2018年1月19日 10時
