【派生作品】きらきらひかる。

ページ ページ6

【好きなもの】

働くこと
子供
大福


【嫌いなもの】

約束を守れない自分
涙が止まらなくなる自分
彼を忘れてしまう自分
要するに自分のことがあんまり好きではない

納豆(他に特に好き嫌いはないが、これだけは食べられない)
暇な時間(動いてないと生きていけないタイプの人間)(死んでるけど)



【備考】

土居寧という女性がいた
彼女には恋人がいた しかし身分違いで結婚することは許されない
駆け落ちも考えたが、彼は流行りの熱病にかかってしまう
一緒に死ぬわと寧は彼に告げた しかし彼は首を振る
頬に触れ、「生きてくれ。そしてあっちの世界でまた再開しよう」と告げるのだ
寧は生きることを決心し、その約束を胸に抱えたまま寿命を全うした

それなりに裕福な武家に生まれる
初恋の人は「えた・ひにん」と呼ばれる身分の息子であり、村では忌み嫌われる家族であった
そんなことから両親から結婚など許されるはずもなかった

記憶はまるっとバッチリある
ないのは運だけ
相手の男はまだ寧を見つけていないのか、もはや転生しているのか、はたまた非霊になっているのか定かではない
しかし寧にとってそんなことは関係ない
父親の命令に逆らえず、結婚してしまった自分は愛しい人を裏切ったと同意
もう愛しあえなくても構わないから、とにかくもう一度あって、謝りたいのだ
寧曰く「愛ではなく執着」
それゆえか「好きなもの」に彼は入らない

しかしたまに彼の顔を忘れるときがある
強い罪悪感からか、思い出すことを拒否してしまうのだ
しかしそれもたまにであって、いつもじゃ覚えている
忘れていると自覚すると、悲しくて涙が止まらなくなる

「彼」が死んでしまってから父の親しかった武家の長男と結婚している
その間に3人の子供 そして10人の孫がいた
夫のことは愛したことは結局一度もなかったが、子供や孫のことは心から愛していた

ちなみに夫はめちゃくちゃ性格のいい人で、寧の幼馴染であった
寧が自分のことを好いていないことを知りつつ、それでも良いと嫁にもらっている

とにかく、彼の言った最後の言葉が、今も彼女を「寧」として生きることに縛り付けている原因
もしも彼がそう言わなければ、今はもうきっと転生をしているだろう

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