第73話 ページ25
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本戦もいよいよ明後日と迫った夏日。
セイに相談したことを機に、遅気はパタッと
無くなり最近は射型も的中も最高に調子がいい。
雅｢さていよいよ明後日が県大会本戦だ。
俺は個人的な用事で部活を休むが…｣
貴｢あらら。お見合いですか？｣
雅｢だと俺も嬉しいんだけどな｣
見当違いだったようだ。
梨｢私達のことは気にしないで下さい｣
乃｢そうですね。
男子のお尻を叩くのは私達でも出来ますから｣
ゆ｢任せてください！
ビシビシやっちゃいますから｣
女の子達の言葉にリョウくんは怖気付いて
私の後ろに隠れる。
身長差、身長差。何も隠れてないよ。
七｢女子に罵られつつ特訓させられるっていう
シュチュもそれもそれで…｣
乃｢エセ王子はお黙りなさい｣
のあっちのテンポいいツッコミについ笑って
しまう。
ナナくんは優しい紳士かと思っていたけど
本当はいじられることが好きな変態さん
らしい。
七｢エセって…！ それはさすがにひどいっしょ！｣
貴｢今さっきのかなり変態じみてたよね｣
ゆ｢かなりね｣
私達の会話を聞いて、ナナくんの心に何かが
刺さったようだ。
"うっ"と声を上げて、肩を落とす。
七｢…はい、いいです。
変態なエセ王子ですよ、はいはい。｣
背中を向けて拗ねた所を皆が見守る。
静｢と、まぁこんな調子でいつも通りやりますから
滝川さんはご心配なく｣
雅｢すまない、感謝する。ありがとうみんな｣
なんで滝川さんが頭を下げるのですか。
むしろ、忙しいのに時間を割いてこの弓道場に
来て指導してくれることに対して私たちの方
が頭を下げたいくらいなのに。
雅｢明後日の本戦までには必ず戻ってくるから
最後の一日を無駄にしないよう、しっかり練習
してくれ｣
｢｢｢はい！｣｣｣
もう1つ個人1位になりたい目的が増えた。
勝って、マサさんに金メダルをかけてあげたい。
貴｢マサさんどこに旅するんですか？｣
雅｢県名言ってもどこかちゃんと分かるか…？｣
貴｢分かりますよ｣
めちゃくちゃ馬鹿にされた。
日本に16年も生きているんだから47都道府県
くらい分かる…あ、ダメだ分からない。
雅｢お土産買ってくるからそれまで怪我せずに
ちゃんと待ってるんだぞ｣
梨｢飼い主とペット…｣
貴｢りかっち聞こえたよー？｣
明らかに子供扱いされてるけど、本当の兄弟
みたいな気分が味わえたからもう何だっていいや。
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あわ(プロフ) - 大好きすぎる…… (6月9日 22時) (
レス) id: a26e70e8e6 (このIDを非表示/違反報告)
紫飛(プロフ) - とても面白いです！いつでもいつでも最新待ってます！これからもがんばってくださいい！ (2023年3月22日 20時) (レス) @page29 id: 69eb7321a2 (このIDを非表示/違反報告)
ポンズ - めちゃくちゃ面白いです！更新再開いつでも待ってますので、ごゆっくり〜 (2023年3月6日 1時) (レス) @page29 id: ce08b4ce76 (このIDを非表示/違反報告)
美姫(プロフ) - とても面白いです！続きがとても気になります！！更新楽しみにまってますね！ (2021年9月18日 20時) (レス) id: ac5aee6225 (このIDを非表示/違反報告)
たばね(プロフ) - 面白いです！！更新再開されるのを待ってます^ ^ (2019年12月17日 21時) (レス) id: fdca24c34d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月花 | 作成日時：2018年12月24日 10時
