第68話 ページ20
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久しぶりのオフ日に家でゴロゴロしていると、
母にお使いを頼まれ外に出されてしまう。
貴｢オフ日くらいゆっくりしてたいよ…｣
そう呟きながら中崎弓具店の入る。
｢いらっしゃいやせー。
お、嬢ちゃんじゃねえか！｣
弦を買いに来ただけなのにこんなに驚かれるとは…
店主の迫力に気圧されてちよっと足を引く。
｢個人戦、本戦進出したんだってな！
新設校なのに注目されてるぞ風舞｣
貴｢は、はぁ…｣
店主さんが嬉々として語るのを、弦を選び
ながら聞く。
店主さんは団体の時に来ていたらしく、風舞男子
をめちゃくちゃ褒めてくれている。
貴｢…桐崎はどうでした？｣
｢桐崎か？ 相変わらず桐崎は安定的だったな。
特に落ちは1本も外さなかった｣
さすが愁くん。弓具店の店主さんも一目置く
選手になってるみたい。
｢って、噂をすりゃ…｣
ドキッ、と心臓が大きく動いた。
自動ドアが開く音がすると、より早くなり
キュッと苦しくなる感覚が襲う。
｢らっしゃーい｣
？｢おや、Aさんじゃないですか？｣
貴｢っ…｣
私は何を期待したのだろう。
貴｢も、本村さん…｣
振り向くとそこには驚いた表情をして立っている
私の先輩、本村さん。
本｢こんにちは。お久しぶりですね｣
メガネ奥の瞳が細くなり、優しく微笑んで
くれる。いつも気さくな素晴らしい先輩だ。
｢仕方ねえ、本戦前だ。
おじさんが10%引きしてやるよ｣
本｢ありがとうございます｣
先輩が3年生ってことは、先輩はこの大会で
終わりってことなのか。
弦を選ぶ横顔を見ながらふと、考えてしまう。
本｢体調を崩されていたそうですが…
大丈夫でしたか？｣
貴｢はい。今は元気しかないです｣
そう言うと、上品にクスクスと笑う本村さん。
本｢Aさん、この後お時間ありますか？｣
貴｢は、はい｣
なんだろう、この言葉昔も聞いた事があるような
気がする。
本｢お尋ねしたいことがあるんです｣
貴｢尋ねたいこと…？｣
ここでは話しずらいらしく、私に微笑み
かけるとまたすぐに弦に視線を戻した。
何を言われるのだろう、と気が気でない自分
店主が"告白か"と茶化してくる。
本｢いえ、違いますよ｣
｢なーんだつまらねえな｣
本｢私はすでにもう振られてる側ですので｣
｢…おっ？｣
言っちゃうんですね、先輩。
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あわ(プロフ) - 大好きすぎる…… (6月9日 22時) (
レス) id: a26e70e8e6 (このIDを非表示/違反報告)
紫飛(プロフ) - とても面白いです！いつでもいつでも最新待ってます！これからもがんばってくださいい！ (2023年3月22日 20時) (レス) @page29 id: 69eb7321a2 (このIDを非表示/違反報告)
ポンズ - めちゃくちゃ面白いです！更新再開いつでも待ってますので、ごゆっくり〜 (2023年3月6日 1時) (レス) @page29 id: ce08b4ce76 (このIDを非表示/違反報告)
美姫(プロフ) - とても面白いです！続きがとても気になります！！更新楽しみにまってますね！ (2021年9月18日 20時) (レス) id: ac5aee6225 (このIDを非表示/違反報告)
たばね(プロフ) - 面白いです！！更新再開されるのを待ってます^ ^ (2019年12月17日 21時) (レス) id: fdca24c34d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月花 | 作成日時：2018年12月24日 10時
