第64話(湊side) ページ16
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お札を貰って皆で帰ろうとしていると、
いきなり背中に衝撃を受ける。
湊｢A…？｣
貴｢せいかーい。一緒帰ろ？｣
心地よい重さでAと分かってしまう
なんて俺も大概だ…
七｢巫女服のAちゃんの写真撮りた
かったな〜｣
貴｢写真写り悪いからダメ｣
せっかく愁と話したのに、俺は聞けなかった…
遼｢Aが逃げちゃったから、桐先の人
嫌われたって悲しがってたよ｣
貴｢そんなつもりじゃなかったのに…｣
愁と会った時のAのあの顔
絶対何かあったんだと分かったのに
俺は知るのが怖かった。
貴｢セイは来なかったんだね｣
湊｢まだ体調が悪いって｣
貴｢そっか…｣
悲しそうな顔をしている。
海｢月曜にはいつも通り来るだろ｣
貴｢そうだよね｣
海｢あぁ｣
小野木なりの思いやりのある言葉に
微笑ましくなる。
不器用だけどAにはちゃんと
伝わってるようだ。
湊｢これ、静弥に渡しに行くんだけど
Aも来る？｣
貴｢もちろん行く｣
駅で小野木達を、バス停で遼平を見送り
2人で歩く。
貴｢ね、そこ…｣
湊｢ん？｣
横断歩道を渡ろうとすると手を引かれる。
貴｢あっちから行こ｣
湊｢…大丈夫だよ｣
この横断歩道で事故にあったことを心配
しているのか、複雑そうな顔をしていた。
湊｢ありがと、心配してくれて｣
貴｢またミナがいなくなるの嫌だから…｣
か細い声で呟いた。
あの時は色んな人に心配をかけたけど、
特にAと静弥にはすごく迷惑をかけた。
湊｢俺も寝たきりはごめんだよ｣
病室で"もう弓は引かない"と言った俺に
2人はもう一度弓を続けさせてくれた
貴｢私もかな｣
湊｢2人そろって静弥んちの病院にお世話に
なったのか｣
貴｢私の方が入院期間短かったけどね｣
感謝しかないよ。
歩道橋を自転車を押しながら登っていると、
先に登り切ったAが顔色を変えて走った。
貴｢セイ…！｣
湊｢静弥？｣
歩道橋の端に座り込んでいる静弥。
自転車を近くに立てかけてすぐ近寄る。
貴｢どうしたの静弥！ 大丈夫!?｣
湊｢なんでこんな所に…｣
心なしか顔が赤く、ぐったりしている
ように見えた。
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あわ(プロフ) - 大好きすぎる…… (6月9日 22時) (
レス) id: a26e70e8e6 (このIDを非表示/違反報告)
紫飛(プロフ) - とても面白いです！いつでもいつでも最新待ってます！これからもがんばってくださいい！ (2023年3月22日 20時) (レス) @page29 id: 69eb7321a2 (このIDを非表示/違反報告)
ポンズ - めちゃくちゃ面白いです！更新再開いつでも待ってますので、ごゆっくり〜 (2023年3月6日 1時) (レス) @page29 id: ce08b4ce76 (このIDを非表示/違反報告)
美姫(プロフ) - とても面白いです！続きがとても気になります！！更新楽しみにまってますね！ (2021年9月18日 20時) (レス) id: ac5aee6225 (このIDを非表示/違反報告)
たばね(プロフ) - 面白いです！！更新再開されるのを待ってます^ ^ (2019年12月17日 21時) (レス) id: fdca24c34d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月花 | 作成日時：2018年12月24日 10時
