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『それに、甘露寺さんが悲しんでたら私も悲しいですから』
「うぅっ・・・・！」
その言葉を聞き、甘露寺は涙を拭いて目いっぱい笑った
「ええ・・・・！優樹菜ちゃんにそう言われたら、悲しんでなんていられないわ！」
『それでこそ甘露寺さんです。・・・・・して、私の屋敷は今、どうなっているんですか？』
「・・・・かなり酷い状態だ。殺された隊士の血なども染み付いている。お館様はお前が望むのであれば新しく建て直すと言っているが」
『それは必要ありません・・・・だって、あそこが。あの建物こそが私の・・・・雫屋敷なんですから』
どこかでお茶でもしていきましょうか、と、優樹菜は先に歩き出す。
甘露寺はウキウキと優樹菜の手を取って歩き出したが、その様子を見て伊黒は目を細めた
(・・・・・上弦の零。何か、嫌な予感がするな)
何も起こらなければいいが＿＿＿＿＿＿＿と伊黒は肩に乗る蛇・鏑丸を撫でて二人の後ろを歩き出した。
「それはそうと優樹菜ちゃん！体育祭優勝おめでとう！！今日は私の奢りだから、いーっぱい食べてね！」
「甘露寺が払う必要はない。俺が払う」
『素直に言えばいいものの・・・・・』
「黙れ」
☆
その日の夕方。
『・・・・・・・・・』
「ッ雫柱様、やはり建て直しを＿＿＿＿＿！」
『いえ、大丈夫です。』
自分の屋敷に辿り着いた優樹菜は、部屋の中に散る血痕を見て表情を失くした。
傍にいた隠は今にも泣きそうになっている。
『・・・・ここに上弦の零が来たんですね。攻撃跡がまったく同じ＿＿＿＿＿＿私でも倒すことが難しかった相手を、皆さんは・・・・』
「伝達用の鴉も殺されてしまい・・・・それで報せが遅れてしまいッ」
『今日はもう結構です。もう休んでください。今日一日・・・・屋敷のことをありがとうございました』
何かあったら呼んでくれ、と去って行った隠。
今まで屋敷に帰ってきたら優樹菜の鍛えていた隊士が楽し気に会話をしていたはずなのに、今はもうその面影すらない。
＿＿＿＿＿＿＿ポタッ
『・・・・・泣くな、泣くな・・・・！！私は、柱なんだから・・・・！！』
ずっと耐えてきた悲しさが今
優樹菜の中を駆け巡った＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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ゆゆ(プロフ) - 掛け持ち魔ﾁｮｺﾐﾙｸ ﾁｮｺﾐﾝﾄ味 2号さん» 私からしたらあなたの方が神様ですよ！？いつもありがとうございます！ (2021年11月14日 21時) (
レス) id: 79c4dd70dd (このIDを非表示/違反報告)
掛け持ち魔ﾁｮｺﾐﾙｸ ﾁｮｺﾐﾝﾄ味 2号(プロフ) - この作品が好み系だった為後から一気読み系をすることにした私です。ゆゆさんマジ神。 (2021年11月14日 20時) (レス) id: 95a5030b9b (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - きつねさん» 私もです\♡/ (2021年10月9日 18時) (レス) id: 79c4dd70dd (このIDを非表示/違反報告)
きつね - 好きです。（真顔）( ｰ`дｰ´)ｷﾘｯ (2021年10月9日 17時) (レス) @page29 id: c05aa2aa81 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - ほたるさん» 嬉しすぎでは！？これはもう頑張るしかないですね！！私の方こそ、本当にありがとうございます！！ (2021年10月9日 15時) (レス) id: 79c4dd70dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆゆ
| 作成日時：2021年9月26日 20時
