ATYの3女になっちゃいました！？

14 秋晴れ ページ14

日香里side

久しぶりに車に乗った。

車の中はラジオが流れていた。

「今日は久しぶりのいい天気になるでしょう。
清々しい秋晴れです。」




車が止まったのはそれから30分ほどたった頃だ。

明「日香里ちゃん！着いたよ〜」

車を降りて明香里さんと夕香里さんのあとをついて行くと、そこにはこじんまりとした建物があった。

夕「じゃあ入るよ〜」

夕香里さんが入ったあとに続けて

明「はい」

明香里さんが私を先に入れてくれた。

貴「ありがとうございます…」



「……！」

そこは真っ白なスタジオだった。

夕「やっぱり白いねぇ〜」
明「ちょっと眩しいわｗ」

貴「凄い…！」

夕「ね！すごいでしょ！」
明「今日は練習だけど、本番もここで撮るんだよ〜！」


夕「じゃ、着替えたし早速ストレッチしよー！」


〜♪ 〜♪


貴「あの…これって？」

私は床に貼ってある赤いテープを指さした。

明「あ〜それね、撮影する時に映る範囲が限られてるからそれを超えないようにするんだ〜」

夕「でもついつい超えちゃうけどね笑」



明「じゃあこないだの振り確認からしよっかー」

夕「日香里ちゃんは見てる？」

貴「はい！」





それから30分くらい振り分けの確認をして休憩にした。

夕「これ結構ハードよ…」
明「振り詰め込みすぎたかも笑」

明「あ！ねぇ日香里ちゃん！これ私たちの今まで踊 ったやつなんだけど見てみる？？」
貴「こんなに…！」

夕「うん、見てるだけじゃ暇でしょ？
好きに見てていいよ。」
貴「えっいいんですか？」
明「もちろん！！」

そう言って明香里さんが私にスマートフォンとイヤホンを貸してくれた。

画面いっぱいに2人が映っていて、なんだか不思議。

貴「ATY？」

明「あぁ私たちのコンビ名？」
夕「コンビ名ってｗお笑いじゃないんだから笑
えっと、ATYって言うのはAkari To Yukariのこと！
それぞれ頭文字をとってるの」

貴「そうなんだ…」

どれから見ようかとっても迷った。

その中に1つ。私の目に止まった曲があった。






「心做し」

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