番外編 クリスマス�� ページ26
目を開けると研磨の顔が離れていく。
一瞬だけのキスに物足りなさを感じてしまう。
そういえば、今思うとキスしてくれるのは研磨からばかりだった。
私からしたことは1回も無いかもしれない。
「わ、私、これだけじゃ満足できない！」
「え？」
私はそう言ってゆっくり唇を重ねた。
研磨も最初は驚いたようだったが、すぐに受け入れた。
「…まさかAからするとは思わなかった」
「……しょうがないじゃん。もっとしたかったんだもん」
「かわいい」
研磨はそう言いながらくすくすと笑う。
外は寒いくせに、顔は熱い。
多分今顔は真っ赤だろうけど、周りは暗いおかげで助かった。
「…Aさ、明日もバイトあるの？」
「え、ううん。今日行ったから無くなった」
「じゃあ…明日しようよ、デート」
研磨は少し恥ずかしそうで段々と小声になる。
まさか研磨の口から「デート」という単語が出るとは。
「え、いいの！」
「うん…A、イルミネーションとか見たかったのかなって思って…」
「うん！私も今日そこに行こうとしてたの！」
「じゃあまた明日ね」
「うん、楽しみにしてる」
嬉しくて繋いでる手を前後に振りながら帰る。
「子供みたい」
「えーだって嬉しいから…」
「恥ずかしいからやめて」
「すみません…」
素直に謝る私に、研磨は笑ってくれる。
家に着くのはあっという間だった。
「じゃあね、また明日」
「……A」
「ん？」
家に入ろうとする私を引き寄せて、ギュッと抱きしめてくれる。
私も研磨の背中に手を回した。
「どうしたー、急に甘えて」
「わかんない」
「ふふ、可愛いなあ」
研磨はしばらくすると抱きしめていた手を離す。
「またね、研磨。メリークリスマス！」
「うん、バイバイ」
家に入り、早速貰ったケーキを食べようと箱を開ける。
すると、そこには1枚のポストカードのようなものが入っていた。
クリスマスのイラストが書かれていて可愛い。
これもお店のサービスだろうか。
そう思って裏面を見ると、そこには小さく可愛らしい文字で書かれていた。
『いつもありがとう。メリークリスマス』
これを見た喜びでしばらくテンションが上がっていたのは、研磨には内緒にしておきます。
番外編 クリスマス End
(大遅刻すみません！クリスマス番外編でした。)
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チョコ - とっても面白かったです! (2020年12月7日 23時) (
レス) id: b3f09b082b (このIDを非表示/違反報告)
Namo◎(プロフ) - りんごあめさん» こちらこそ最後まで本当にありがとうございました！りんごあめさんのようなコメントのおかげで頑張れました！これからもよろしくお願いいたします(^_^) (2020年4月5日 17時) (レス) id: ecfedaf1f0 (このIDを非表示/違反報告)
りんごあめ - お疲れさまでした！素敵な作品をありがとうございました。ゆっくりと休んでください！ (2020年4月2日 22時) (レス) id: e7faacb67c (このIDを非表示/違反報告)
Namo◎(プロフ) - りんごあめさん» りんごあめさんありがとうございます！めちゃくちゃ嬉しいです！ネタが思い浮かんだらたくさん更新していきますね！そう言っていただけて助かります！ (2020年3月16日 21時) (レス) id: ecfedaf1f0 (このIDを非表示/違反報告)
りんごあめ - 研磨の作品で一番好きです!毎回ドキドキして、心臓が持ちませんよー(笑)更新楽しみに待っています！崩壊してないの凄い！! (2020年3月14日 21時) (レス) id: e7faacb67c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Namo◎ | 作成日時：2019年11月4日 22時
