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「研磨」
「んー」
「ずっとゲームやってて楽しい？」
「うん」
ダメだ。
今の研磨には何を言っても構ってくれない。
私は今、研磨の家にいる。
休日なのに部活が1日オフと聞いて、デートしたいと思い研磨に頼んだ。
本当はお出かけをしたかったけど、研磨は乗り気にならなさそうだから「家に泊まりたい」と言った。
気にする様子もなく「いいよ」とすぐに了承してくれた。
…でも。
研磨はゲームばっかりで私は眼中に無い。
こんなことになるなら、せめてゲーセンにでも連れていけば良かったかもしれない。
「けーんーまー…」
「…どうしたの？」
怒り口調で名前を呼んだら、さすがに気づいたのかテレビはポーズ画面に切り替わる。
わがままな女だと思われるかもしれないが仕方がない。
「少しは構ってほしい」
「ごめん……何したらいい？」
「それは…自分で考えてください」
「…じゃあ、Aここ来て」
誘導されるまま私は研磨の前に座る。
すると、研磨は私の背中から腰に手を回しコントローラーを持つ。
しかも私の肩に顎を乗せてくる。
顔は後ろを向けばすぐ触れてしまいそうなところにあった。
研磨は中断していたゲームを再開し、器用に進めていった。
「…またゲームするの？」
「ごめん。これだけ倒してセーブさせて」
「私邪魔じゃないの？コントローラー見えてないし…」
「いつも見てないから慣れてる」
研磨の声が耳元で響いてくすぐったい。
私から抱きつくことはあっても、普段研磨は自らこんなことをしないからドキドキしっぱなしだった。
「終わったよ、A」
「あ……うん、何しよっか」
「んー…Aが好きなことでいいけど…」
コントローラーを置き私から離れようとする研磨の手を掴んだ。
まだ。
まだ、このままでいたい。
「…A？」
「まだ…このままがいい」
そう言うと、研磨は黙ったままさっきよりも強く抱きしめてくれた。
すると、自分でも心臓が早くなっていくのがわかった。
「A顔赤いよ」
「…それは言わないで」
…ずっとこのままでいれたらいいのに。
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チョコ - とっても面白かったです! (2020年12月7日 23時) (
レス) id: b3f09b082b (このIDを非表示/違反報告)
Namo◎(プロフ) - りんごあめさん» こちらこそ最後まで本当にありがとうございました！りんごあめさんのようなコメントのおかげで頑張れました！これからもよろしくお願いいたします(^_^) (2020年4月5日 17時) (レス) id: ecfedaf1f0 (このIDを非表示/違反報告)
りんごあめ - お疲れさまでした！素敵な作品をありがとうございました。ゆっくりと休んでください！ (2020年4月2日 22時) (レス) id: e7faacb67c (このIDを非表示/違反報告)
Namo◎(プロフ) - りんごあめさん» りんごあめさんありがとうございます！めちゃくちゃ嬉しいです！ネタが思い浮かんだらたくさん更新していきますね！そう言っていただけて助かります！ (2020年3月16日 21時) (レス) id: ecfedaf1f0 (このIDを非表示/違反報告)
りんごあめ - 研磨の作品で一番好きです!毎回ドキドキして、心臓が持ちませんよー(笑)更新楽しみに待っています！崩壊してないの凄い！! (2020年3月14日 21時) (レス) id: e7faacb67c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Namo◎ | 作成日時：2019年11月4日 22時
