【募集企画】天空魔法学院part2【小説ver】

第五十八話【三日月リン】 ページ9

杖を拾ってくれた人を、モーリスは一生懸命に探し続ける。ふと視界に入ったのは、まさに、杖を拾ってくれた少女だった。



「ね、ねぇ…」


？「ん？あ！あの時の！」



ビシィッ、と指さしをしてきた少女に名前を訪ねる。どうやら闇野紫というらしい。



紫「モーリス…うん！モーリスって呼ばせてもらうね！」



太陽の様な明るい笑顔を見せた紫、これが年頃の女の子というものなのかとモーリスは疑問に思う。



「…それでね…あのー…シチュー食べに行かない？」



ぎこちない様にモジモジと動くモーリスは、紫にシチューを食べに行かないかと誘ってみる。


紫「うん！行こっか！」









そういえば、学院の外から出てしまったが大丈夫なのだろうか。なんでシチューを食べながらモーリスは考えた。



紫「美味しいでしょ？ここのシチュー！オススメなんだ〜」



熱いシチューをフーフー、と冷める紫、その唇はとても美しく、綺麗なものだった。



「美味しい……」




あえて冷めないで、スプーンですくって食べるモーリス、人参とブロッコリーが口の中で踊っているかの様だ。









「お腹いっぱい……戻ろう？」


紫「そうだね…早く戻らなきゃ！」




そうしてモーリスと紫は、すぐに学院へ向かった。

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