【募集企画】天空魔法学院【小説ver】 (ページ37)

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第四十話【ロロ】ページ37

ああ、ムカつく。
この女。

夢亡血潮…さっきまで感じていた恐ろしさの欠片もねーじゃんか。。

「ﾁｨｯ…」ﾊﾟﾘｨﾝｯ
同時に3枚のクリスタルが壊された。
まぁ…相手は格上。やろうと思えば4つ破壊できたはずだ。
なのに、やらないその男がオレは気に食わねぇ！！！

まぁいい…今回は零夜様に再会出来ただけで、俺は十分だ。
だから、こんな戦い…さっさと終わらせようかァ。

「錬金魔法降り注ぐ剣(ちんこ)」

俺が杖を上へ振り上げると、錬金魔法で生成した無数の剣達が一気に降り注ぐ。
その剣達は夢亡血潮のクリスタルを2つ破壊するが、切断魔法によりそれも防がれてしまった。

「ﾊｯ…」
俺は気づいた。鼻で笑った夢亡血潮の姿が見えないことに。
どこに消えた…あの男…！！！
と、動揺しているようだが、その魔法のことはやや把握済みだったのさ！！！

「姿が見えずとも…貴様の体に着いた植物たちが貴様の場所を教えてくれんだよ！！！」

俺は夢亡血潮に付着させていたナツメグサを辿り、大きく杖を振り下ろした。
ﾊﾟﾘｨﾝｯ!!
これで同点だな…夢亡血潮。

貴様を敗北の道へ誘ってやろうじゃねーかァ！！
俺は正面から攻撃を仕掛けてくるのを錬金魔法で壁を作り防御する。
その壁が砕けるのと同時に杖で殴りかかるがそれも防がれる。
錬金魔法で雲を作りその上に飛び乗り、攻撃を仕掛けるが、それも防がれ…

両者攻防戦がかなり続いた。

「錬金魔法積乱雲(アルケミーボルト)！」
錬金魔法で積乱雲を作り出し、雷を落とした。
ﾊﾟﾘｨﾝｯ！！
と、夢亡血潮の最後のクリスタルが割れた。

「………ﾁｨ」

勝った。
だが…俺は納得いかねぇ。

そう思うと、俺は無意識に夢亡血潮の胸ぐらを掴んでいた。