Prologue ページ1
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僅かに開いたカーテンの隙間からは太陽の光が差し込んで、丁度自身の目元に影を落とした。月曜の朝というのは残酷なものだ。待てど暮らせど鳴らぬ携帯のアラームを不審に思って、枕元にあるであろう携帯を、掛け布団から手を伸ばした。
が、まったく見つからない。
これは寝坊なのでは、とよく回らぬ頭で布団から顔を覗かせれば、最初に視界に入ったのは太陽の光を反射させてきらきらと光る金髪だった。
gr「おはよう、昨日はすまなかった」
『…ん、??』
心地良い低音はまだ半分睡魔の中でふわりと漂う脳をぼんやりと覚醒させていった。「A?」と再度名前を呼ばれれば、いよいよ脳は完全覚醒。
碧の瞳とばち、と目が合う。整った顔立ちのその男は幾ら記憶を辿れど会った事も話した事も無い様な人。まさかまさかと動悸が早まっていく私に対して、まるで愛おしそうに恋人を見るかの様な眼差しを向けた金髪尊顔に嫌悪すら覚えた。
いやまさか、
gr「……まさか覚えてないのか?」
…何も覚えて無い、と言ったら果たして私の運命はどうなってしまうのだろうか。
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大手IT企業で働く24歳の社畜で、軽く人間不信。仕事には熱心で、週末自宅で観る映画と酒が一番の楽しみ。優しい上司と部下曰く、『早く社畜なんてやめてやる…』という言葉に「結婚すりゃいい」と100回程度はやり取りした。
その他は本編にて。
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ビジネス不仲? - 詐欺師の朝ごはんはやばい (2021年8月25日 14時) (レス) id: 7e1bdb3c05 (このIDを非表示/違反報告)
有馬(プロフ) - 待っておりました。お忙しいと存じ上げておりますが、素敵な読み物の続きが出たのが嬉しく、また感想を送ってしまいました。お変わりなくご息災を願います (2021年5月4日 12時) (レス) id: 0957251bb6 (このIDを非表示/違反報告)
有馬(プロフ) - とても素敵な読み物をありがとうございます (2021年5月2日 21時) (レス) id: 0957251bb6 (このIDを非表示/違反報告)
つくもがみ(プロフ) - 好きです。大好きです。無理なさらず、更新頑張ってください。 (2021年2月7日 15時) (レス) id: 5dd14ac0cc (このIDを非表示/違反報告)
雷斗 - すっき!!!! (2021年1月31日 22時) (レス) id: ecb0b24c21 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:零 | 作成日時:2021年1月16日 16時