脆い.09▽ ページ10
「こんな女の子が人攫いって…？うーん、んな馬鹿な話あるか？んー？普通の女の子って何だろ、
分かる？」
…分かんないよ。漫画や小説じゃ気怠げに仕事しないイメージだったが、思ったより圧がある。更に怖い。
主にその顔と身長が。
「下がっていいよ」と手をひらひらさせた青雉にﾋﾞｼｯと敬礼をしてから早足に去っていく海兵三人。
待って、行かないで…？？
ちょっと二人は辛いから。仮にも大将だよこの人。
「しっかしまぁ…災難だったな嬢ちゃん。よりによって黄猿でしょ？
俺なら適当に捕まえて適当に、牢に……とまぁ、冗談なんだけど」
『…』
「冗談だってば」
「ごめんな」と申し訳程度に両手を合わせた青雉にここまで恐怖した事はあったろうか。
いや、無い。
黄猿よりも強い謎の威圧感。それはまだ私を敵だと認識しているからであって、私自身、処理能力が追いついて無いからであって…
「んーと、何だっけな…あ、そうだ。
嬢ちゃん名前は？」
『…A』
「Aちゃん、ね。そんで、朗報なんだけど…
シャボディ諸島の奴から電話があって____」
簡単に言うと電話の内容は、私が人攫いじゃない、という事を訴える様なものだったらしい。
『ぇ…？』
「だって嬢ちゃん…じゃなくて、Aちゃん。武器一つも持ってなかったんでしょ？」
『何で知ってるんですか』
「食い気味だね」
私が武器を持っている事を知らないのは、絶対にあの時の武器商人のおじさんしかいない。
絶対におじさんだ。
私の無実の証明弁護人は百パーセントおじさんだ…‼
今度会ったら武器買ってあげよ
「だからね、此処から解放しても良いんだけど…どうする？」
『勿論此処から出たいです』
そう答えれば「そうだよね」と何度か頷いてから、私と目を合わせた。
思っていたより真っ直ぐな目があって、全部見透かされている様な気分。赤髪のシャンクスとは違う緊張。
「確実な手掛かりが無いから、今日から約一週間。
海軍で保護期間を設けようと思う。
もし、その条件が飲めるならここから出してあげてもいいよ」
一週間の海軍本部滞在。
『…わ、分かりました。』
そう言って青雉と目を合わせれば、もうそこには先の敵に向けるそれは無かった。
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ひかり(プロフ) - 続編楽しみです。 (2020年4月25日 13時) (
レス) id: 2b9098a683 (このIDを非表示/違反報告)
リーナ - コメント失礼します！めっちゃ面白いです！！これからも頑張って下さい！ (2020年4月23日 20時) (レス) id: 4ce14ca331 (このIDを非表示/違反報告)
ソル - 白ひげ海賊団とどんな繋がりがあるのか楽しみです！更新頑張ってください！ (2020年4月19日 21時) (レス) id: 7bc681eabc (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 知ってるアニメは何ですか？ (2020年4月4日 11時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
ミラージュミラー - トリップって難しいと僕は思います。なのにとっても面白い！小説アドバイス頂きたい位です！これからも頑張って下さい！ (2020年4月2日 10時) (レス) id: 1bda2ccaaa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：零
| 作成日時：2020年3月10日 13時
