脆い.38▽ ページ39
「言っておくが、無差別に人殺す程俺は馬鹿じゃねェ。分かったらとっとと消えた方が良いぞ」
「俺の気が変わらねェうちにな」と笑ったクロコダイル程、怖いものは無いと思う。
海賊ってこうも違うのか。
赤髪のシャンクスに会いたい。
あの人なら絶対助けてくれるよ。
立って歩こうと思っても動けないのが事実。
それに、ここに海兵一人残すのも…
なんだかんだ言ってこのスモやんの部下にはお世話になった訳だし。
せめて、無理矢理にでも起こして、
「……何してんだ」
クロコダイルの眉間に皺が寄る。
待って沸点が低すぎるよクロコダイル。
何もして無いじゃん。私。
『海兵、放っておけないんで』
「…その度胸は認めてやろうじゃねェか」
ギッと睨めば面白そうに顔を歪ませたクロコダイル。
あ、これ死ぬんか。
と思ったのだが…
何を考えているのか、クロコダイルは私の目の前に眠るその海兵を俵担ぎにする。
何をするつもりだ、と問う前に先に言葉を発したのはクロコダイルの方だった。
「早くしろ」
『…医務室、行くんですか』
「此奴の為じゃない。海軍に貸し作っておくのも悪くねェだろ。それに、」
此方をちらりと見たクロコダイルはにやりと笑って、
「度胸のある女は嫌いじゃねェしな」
…その海兵倒したのお前だけどな。
貸しもクソもあるか。
それでも、医務室に運ぶのを手伝ってくれるのはまぁ有り難いので素直にそこはお願いしておく。
一言も言葉を交わさずに、
医務室に着くなり、ベッドに海兵をぶん投げたクロコダイル。それは好感度マイナスですわ。
「テメェ、名前は」
『…名乗る時は自分から、って知りませんか』
「言うじゃねェか。
言わずとも知ってんだろ。無駄は嫌いだ」
『A…です』
「覚えておく」と言ったクロコダイルは、
少しだけ投げた海兵に目線をやってからすぐに私に戻した。
それから少し考える素振りを見せて、
何も言わずに医務室から出て行った。
…こ、怖かったぁ
.
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ひかり(プロフ) - 続編楽しみです。 (2020年4月25日 13時) (
レス) id: 2b9098a683 (このIDを非表示/違反報告)
リーナ - コメント失礼します！めっちゃ面白いです！！これからも頑張って下さい！ (2020年4月23日 20時) (レス) id: 4ce14ca331 (このIDを非表示/違反報告)
ソル - 白ひげ海賊団とどんな繋がりがあるのか楽しみです！更新頑張ってください！ (2020年4月19日 21時) (レス) id: 7bc681eabc (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 知ってるアニメは何ですか？ (2020年4月4日 11時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
ミラージュミラー - トリップって難しいと僕は思います。なのにとっても面白い！小説アドバイス頂きたい位です！これからも頑張って下さい！ (2020年4月2日 10時) (レス) id: 1bda2ccaaa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：零
| 作成日時：2020年3月10日 13時
