脆い.03▽ ページ4
カウンターに腰を下ろして周りを見るがやはり海賊だらけだった。
「嬢ちゃん、旅人なのかい？」
『旅人……いや、海に出て一時間も、経ってないです』
挙動不審になりながらも答えていく。こんなところでコミュ症を発揮してる場合じゃないぞ。前の世界じゃないんだから、自分らしくいこう。がんばえ自分お前なら出来る…筈。
ポカンと口を開けて私を凝視した店主さん。
「一時間だと⁉こんな危ねェ場所で何やってんだ…あ‼そうだ嬢ちゃん。ちょいと待ってくれねーか‼
家に妙な面があってよ、買った覚えも無ェから引き取ってくれないか‼勿論タダでいい！
メシ食う次いでに引き取ってくれ」
メシ食う次いでに引き取ってくれなんてパワーワードはは初めて聞きましたねぇ…！
そう言った店主は、私に狐のお面と骨付き肉を持ってきた。
タダ程怖いものは無いというのを聞いた事があるが、今の私は金欠なのでそんな事言ってる場合じゃない。
『どうも…』
ありがとうございます、と言おうとしたところで追加で大量の料理を運んできた辺り。
店主さんのそういうところ嫌いじゃないよ(白目)
.
どれだけ食べただろうか。目の前にある皿が空になったのは良いが、手付かずの皿の方が圧倒的に多い。
今度は満腹すぎて吐きそうだ。
カウンターの机に項垂れていれば、カラン、とドアベルの鳴った音がした。其方を見ても良いのだが今起きたら確実に、何がとは言わないが出そうだから耳だけ傾ける。
「酒あるか？」と慣れた感じで頼んだ声はイケボ以外の何でも無い。
そんなこんなで呑気にその声の主の会話を聞く。
？「どうかしたのかコイツ」
「食べ過ぎじゃァねぇか？おい嬢ちゃん…嬢ちゃん。はぁ、こんな男の隣でよく寝てられるなァ」
？「こんな、とは失礼だな。なぁ、このメシ食わないなら俺が貰ってもいいと思うか？」
「良いんじゃねェか？」
『…お金は払ってくださいね』
空気を吐き出すと共に出した声、「大丈夫かよ？」と尋ねる声の主の方を見ようとゆっくり身体を起こす
視界に入ったのは、綺麗な赤髪と眩しすぎる笑顔、
初エンカウントの相手だった。
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ひかり(プロフ) - 続編楽しみです。 (2020年4月25日 13時) (
レス) id: 2b9098a683 (このIDを非表示/違反報告)
リーナ - コメント失礼します！めっちゃ面白いです！！これからも頑張って下さい！ (2020年4月23日 20時) (レス) id: 4ce14ca331 (このIDを非表示/違反報告)
ソル - 白ひげ海賊団とどんな繋がりがあるのか楽しみです！更新頑張ってください！ (2020年4月19日 21時) (レス) id: 7bc681eabc (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 知ってるアニメは何ですか？ (2020年4月4日 11時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
ミラージュミラー - トリップって難しいと僕は思います。なのにとっても面白い！小説アドバイス頂きたい位です！これからも頑張って下さい！ (2020年4月2日 10時) (レス) id: 1bda2ccaaa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：零
| 作成日時：2020年3月10日 13時
